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2004.01.13

あんたがたどこさ♪

榊涼介、芝村庸吏著、『ガンパレード・マーチ -- あんたがたどこさ♪』、電撃ゲーム文庫、2003年を読む。

PlayStationのゲーム『高機動幻想ガンパレード・マーチ』は、不思議なゲームだった。 このゲームは、もしも第二次大戦末期に、幻獣という謎の非常に強力な敵が人類を襲ったら、というオルタナティブ・ワールドのSFシミュレーション・ゲームだ。 プレイヤーは、改変された現在を、人型兵器を駆って幻獣と戦う5121小隊の一人となってゲームをプレイする。 このゲームでは、5121小隊のメンバーは簡単なAIがコントロールしており、そのAIはプレイヤーとも相互作用して学習するし、AI同士でも相互作用して学習する。 この学習というのは、広い意味で、たとえばAI同士で恋愛関係になったり、険悪になったり、技術や知識をシェアーしたりするような幅広いものを含む。 このため、プレイしながら、(あまりかしこくない)仲間のキャラクターのAIは何を考えているのかとかいうことを、ついつい想像してしまう。 これが、このゲームの不思議なところだった。 そして、行動の自由度が高く、ちょっと普通のゲームの枠をふみはずしたような選択肢や展開が存在しているところも魅力を添えていた。 また、表面的な物語の背後に、複雑な設定が透けて見えてくるという仕掛けもきいていた。

この本は、榊涼介によるガンパレード・マーチのノヴェライズであり、既にこのシリーズは5冊の既刊がある。 さて、今回のお話は、休戦間近の時期に、速水厚志と原素子が謎じみた失踪して、それが5121小隊のメンバーに及ぼした波紋を描いている。 個人的には、榊涼介によるノヴェライズは、5121小隊のメンバーのキャラクターを、魅力的に演出していると思う。 それぞれのキャラクターの隠し味をかもしだしていると思う。 続刊を期待したい。

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