« 巨人 出口王仁三郎の生涯 | トップページ | きっとまた会える »

2004.01.30

新約聖書

新約聖書翻訳委員会訳、『新約聖書』、岩波書店、2004年を買う。 本書には、机上版という箱入りで装丁がややしっかりしたバージョンもある。 それぞれ値段は無印が4,700円、机上版が5,700円(それぞれ税抜き)。

これは、1995〜1996年に岩波書店から出た5巻組の『新約聖書』を一冊にまとめたものだ。 なお、こちらのバージョンで全巻購入すると14,000円になってしまうので、今回一冊にまとめたものはおおよそ1/3程度の価格になっている。

現在、教会では、カトリックとプロテスタントが共同で訳したという、記念的な聖書である新共同訳が使用されている割合が高いと思われる。 さまざまな訳者によって訳された新共同訳に関しては、旧約、新約それぞれ、一般人、研究者などから、いろいろな議論や意見が出ている(例: amazon.co.jpの場合。 樋口進著、「新共同訳聖書 列王記上12章ー16章の訳文の検討(1)」)。

この岩波版は、できるだけ最新の学問的な成果を取り入れつつ、それが読みくくなろうとも、原文になるべく忠実に訳そうとしたバージョンである。 下手をするとページの半分くらいが訳注になっている部分さえある。 この新約聖書、旧約全巻(残りあと一巻)と相互参照できる日がくることを希望したい。

|

« 巨人 出口王仁三郎の生涯 | トップページ | きっとまた会える »

コメント

 先日教文館に行ったときは気づかなかったので、書店に並びはじめたのはつい最近なのでしょうか。岩波訳の聖書は「分冊で買っちゃおうかなぁ」と思っていたくらいですから、合本が安価で出版されるのは大歓迎。これまでにも福音書のみの合本が出てましたが、せっかくの訳注が完全に省略されていたのでまったく食指が動きませんでした。今回のものは訳注もすべて分冊時のままみたいですね。

 訳注付きの日本語訳聖書としてはフランシスコ会訳の分冊がものすごかったのですが、新約聖書で1冊にまとめる際、かなり註を省略してしまいました。(僕が持っているのはこの合本版の新約聖書。)それでも他の聖書に比べると注が多くて重宝していますけどね。解説はひどくカトリック寄りですが、それはそれで興味深いです。これも旧約との合本が早く出てほしいと思っているんですけどね。

投稿: 服部弘一郎 | 2004.01.31 11:08

服部さん、こんにちは。

発行されたのは、1月28日ということになっていて、つい先日です。わたしは、大型書店で入手しました。銀座の教文館は、わたしの好きな書店の一つです。

福音書のみをまとめたバージョンは、わたしも手がのびませんでした。

投稿: ちはや | 2004.02.01 00:43

 本日教文館で実物を見てきました。分冊との大きな違いは、訳注の位置がページの下から各見開きの左側にまとめられるようになったこと。これで訳注の分量が増減してもページをまたがずに注を参照できるようになりました。(フランシスコ会訳の「新約聖書」と同じレイアウトです。)分冊にあった図版は削除されましたが、もともと分冊にもそれほど多くの図版があったわけではないので、これはたいした問題ではないと思います。

 そんなわけで「これは買いだ!」と思ったわけですが、困ったのは4,700円のソフトカバーと、5,700円のハードカバー箱入りのどちらを購入すべきか。この体裁の違いで、値段の差が1,000円というのが結構微妙です。どちらもかなり丁寧な装丁で、ソフトカバー版もきちんとクロス張りですしね。

 結局悩んだ末に、僕はハードカバーの方を買うことにしました(注文はAmazonへ)。結局のところ、僕がこの聖書を普通の本のように通読することなど、絶対にあり得そうもないと思ったんです。たぶん普段は新共同訳(しかもハンディ版)などを使っていて、文中で意味がわかりにくいところなどで、岩波版の訳や訳注を参考にする程度でしょう。僕が岩波版に求めるのは、聖書の一言一句に対応した簡便な注解書としての用途なのです。

 そう考えると、ハードカバーの方が何かと使い勝手が良さそうに思いました。使用頻度が限られているから重くてもいいし、かえって重たい方が、机の上に広げて置いたときには安定感があります。僕はこの安定感に、1,000円を献上することにしました。

投稿: 服部弘一郎 | 2004.02.01 16:06

わたしも1,000円の違いは、非常に悩みました。棚の前でうろうろしてしまいました。

あと、図版で思い出したんですが、福音書だけを集めたバージョン以外にも、新約聖書関係では、小河陽訳、石原綱成図版構成、『ヨハネの黙示録』、岩波書店、1996年というのがありました。これの図版がカラーで載っているのが欲しい今日この頃です。

投稿: ちはや | 2004.02.02 01:00

 じつはその「ヨハネの黙示録」は持ってます。図版がモノクロというのが、ちょっと残念ですよね。でも聖書関連の図版集は他にも色々ありますから、図版がほしければそれらを別に購入すればいいかなと思ってます。(たぶん買わないと思うけど。)

投稿: 服部弘一郎 | 2004.02.02 09:13

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新約聖書:

» 「信仰」という名の虐待 [でじたる異言ノォト]
パスカル・ズィヴィー、福沢満雄、志村真著、マインド・コントロール研究所編、『「信仰」という名の虐待 -- Spiritual Abuse』、いのちのことば社、... [続きを読む]

受信: 2004.02.07 00:12

« 巨人 出口王仁三郎の生涯 | トップページ | きっとまた会える »