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2004.02.14

未踏ソフトウェア創造事業 石田PM 2003年度最終報告会

IPA2003年度の未踏ソフトウェア創造事業石田亨プロジェクト・マネージャの「情報共有とコラボレーション支援のためのソフトウェア」最終報告会(PDF)へ行く。 なお、この報告会は、一般参加可能である。

IPAの未踏ソフトウェア創造事業と言えば、独創性と優れた能力を持った研究者を発掘し、開発に専念できる環境を整えて、ソフトウェアの開発支援を行う事業である。 たとえば、最近、遠隔地との間に暗号化された安全なバーチャルLANを作れるSoftEtherの配布一時見合わせ事件があった。 このSoftEtherは、「イーサネットのソフトウェア実装とトンネリングシステムの開発」の支援を受けて開発されたもので、開発者はなんと19才の大学生である。

今回の石田亨プロジェクト・マネージャによる「情報共有とコラボレーション支援のためのソフトウェア」の報告会は、非常にウェブログと関係が深い技術の開発が多く、大変興味深いものだった。 いや、正確に言えば、「ウェブログ」が「情報共有とコラボレーション支援」の一分野だと言えるのだろう。

たとえば、「個人に適応した情報オントロジに基づくコミュニティ支援システム」は、用語辞典提供サーバを活用して、見ているページに注釈を自動的に挿入したり、類似ページを見つけたり、情報をフィルタリングしたり、仲間同士で回覧板をまわしたりするシステム群の開発。

「ハイパーリンク型経験共有システムの構築」は、掲示版などのスレッドの人間関係を、人工知能系の技術を使って推論して、カテゴリー化して、それをFlashの漫画にして、ブラウザの画面上に表示してくれるシステム。 なお、これは、議論の参加者Aさん、Bさん、それぞれの視点で、漫画を切り替えることができる。

「異なる言語の環境で知的触発を引き起こす発想支援ソフトウェア」は、要するにネットワーク経由でブレインストーミングを行って、アイデア出しとまとめを作るのを助けるツール。 しかも、これは外部の自動翻訳システムを活用して(なので翻訳精度はきっとびみょー)、複数の言語間で使うことができる。

「位置情報を用いた都市型空間情報ハイパーリンクシステム」は、GPS内蔵の携帯電話で撮影した画像をメールで送り、それをサーバ上で取り込んで、画像と位置と時間と書き込みで構成されたアルバムを作成するツールという感じ。 なお、このデータを活用して、ウェブログのエントリーもダイレクトに作成できる。

「Semblog: セマンティックウェブ技術を用いたスモールコンテンツの再編集・共有プラットフォーム」は、RNA: RSS-based AntennaとRSSリーダーglucoseを含む、Semblogのシステム。

「不正者追跡・排除可能な匿名認証ライブラリシステムの開発」は、要するに、名前や住所などの個人情報と、あるWebサービスの利用履歴を分離することを可能にする暗号化技術SENSUの開発。 しかも、このサービスの利用には、個人情報などと切り離されていながらも、使用制限もかけられるというもの。

この報告会は、ほとんどの発表は話がとてもわかりやすく、また大いに質問も歓迎され、非常に盛り上がった。 参加できてとてもおもしろかった。

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