犯罪潜入ルポルタージュ Vol. 01
村田らむ著、裏BUBKA3月号増刊「犯罪潜入ルポルタージュ」 Vol. 01、2004年を買う。 自己啓発セミナーに関するSaki's 掲示板2の2月11日の「日創研情報」で、上記の本が取り上げられていたので購入した。
内容は、村田らむによる潜入レポート。 対象は多岐に渡るが、個人的に興味深かったのは、アレフと自己啓発セミナーとマルチ商法とラエリアンムーブメントの取材。
自己啓発セミナーに関しては、現在、おそらく最も人を集めていると思われる企業を対象とした「日本○○○○研究所」というセミナー会社の第一段階と第二段階に潜入。 カラーのページでは、坂村真民の「念ずれば花ひらく」と書かれた石や二宮金次郎が飾ってある都内某所のセミナー会社の玄関の写真や、Joseph LuftとHarry Inghamにちなんで「ジョハリの窓(Johari Window)」と呼ばれる絵の写真、「基礎コース(SA)」との張り紙が印象的な第一段階の写真や、「可能思考研修 東京変革コース(SC)」と書かれているやたらに写っている人の表情がみょーに笑顔全開な第二段階卒業式の記念写真などが印象的。 ルポの内容に関しては、この自己啓発セミナーの内容は旧来のものとほとんど一緒。 しかし、メンバー構成は、中小企業からの参加者が多いという特徴が見られ、そのために雰囲気がよりダサくなっているように思えた(そもそも自己啓発セミナー一般が、ダサいものだけど)。
なお、「自己啓発セミナーと精神世界」フリートーク掲示版の2月17日に村田らむ本人が書き込みをしているが、これを読むと運営者の藤倉氏とはお知り合いのようだ。
ところで、UFO、セックス、クローン人間などの話題で人目をひいているラエリアンムーブメントも、内側からの記事はあまり見たことがなかったので、興味深く読んだ。 特に、潜入先で同じような目的の潜入者F氏と会ったというくだりがなかなか笑えた。 意外と同じようなことを考えている人は多いということなのか。
なお、後日談によれば、この同業者F氏と次の潜入先を画策しているそうだ。 でも、この手の潜入は、人格にかなりダメージが来るような気がする。 個人的には、潜入ライター自身に関するルポというのも見てみたいような。
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