キャプテン・フューチャー復刊
今年、2004年は、《世界破壊者》とも呼ばれた、スペース・オペラ作家エドモンド・ハミルトンの生誕100年である。 1977年に彼はこの世を去った。
ところで、復刊ドットコムのキャプテン・フューチャー全20巻 復刊交渉情報から、こんなニュースが!
なんと早川書房から発行されていたエドモンド・ハミルトンの《キャプテン・フューチャー》シリーズが、全巻プラス短篇集として、創元SF文庫から2004年夏から復刊されるとのこと。 しかも、イラストは鶴田謙二。 特に短篇は、「鉄の神経お許しを」以外は、単行本未収録だった。 S-Fマガジン 1983年7月臨時増刊号『キャプテン・フューチャー・ハンドブック』に収められただけの作品がほとんどである。
キャプテン・フューチャーと言えば、最近、衛星放送でも再放送されたNHKのアニメが思い出されるが、アニメが楽しめた人は、原作も楽しめると思う。 個人的には、アニメ化されていない『月世界の無法者』と短篇「太陽の子供たち」がお気に入り。
ところで、ハミルトンの妻、リイ・ブラケットは、一部のファン以外からは、ハードボイルドやSFの作家としてよりは、『三つ数えろ』、『リオ・ブラボー』、『ロング・グッドバイ』、あるいは遺作である『スターウォーズ 帝国の逆襲』第一稿の脚本家として知られているかもしれない。 その彼女の作品、『非情の裁き』が、なんと昨年の2003年夏に、浅倉久志訳で、扶桑社ミステリーから文庫本で出ている。 なお、この本の序文は、レイ・ブラッドベリによる「B&B ブラケットとブラッドベリ 一九四四年」だったが、これほどの"ラブレター"を、わたしはそうそう読んだことがない。
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