マリア様がみてる 1
長沢智漫画、今野緒雪原作、『マリア様がみてる』1巻、集英社 マーガレットコミックス、2004年を読む。
この原作小説は、コバルト文庫で1998年から刊行されて、既に十数巻を数え、ドラマCD、アニメ、ドールなどのメディアミックスを展開している超人気シリーズ。 舞台は「姉妹」という独特のならわしがある、ミッション系の私立リリアン女学園高等部。 この「姉妹」というのは、ロザリオを上級生から授けてもらうことで、その人の「妹」になり、いろいろと個人的にご指導をいただけるというならわしで、どことなく百合的な人間関係を想起させる。 また、生徒会である山百合会のお姉さまたちは紅薔薇さま、白薔薇さま、黄薔薇さまと呼ばれていたり、生徒同士のあいさつが「ごきげんよう」だったりする。 この様式面での特徴は、1997年放映の「少女革命ウテナ」の系譜を継いでいるような気がする。
それで、今回のコミックス1巻は、原作の1巻目を、ちょうどうまく漫画化(これって結構すごいことかも)。 少女マンガ独特の表現もまじえつつ、思いがすれ違ったりするシーンなど、キャラクターの気持ちがちゃんと伝わってくる。 次巻以降も期待。
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