創発
スティーブン・ジョンソン著、山形浩生訳、『創発 -- 蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク』、ソフトバンク、2004年を読む。
この本は、ミクロなレベルでフィードバックがあるシステムが、マクロなレベルで見ると、思いもつかないようなパターンや機能を獲得するという「創発」現象に関して紹介した本だ。 出てくる例としては、蟻、粘菌、都市、神経回路、インターネットなど。 Maxis社のSimcity、それからSlashdotの話なども出てくる。
本書のスタンスは、「創発バンザイ」といった能天気なものではなく、とっても冷静だ。 「インターネットが自己組織化して、いつか意識を持つ日が来るのか?」といった「百匹目のサル」的なニューエイジャーな問いにも、どうして創発現象が起きて、なんでWebはそのようにならないのかをきちんと説明している。 また、最近の話もきっちりフォローしていて、これからWebがどうなっていくのかに関しても、インスピレーションを与えてくれる。
人と人との組織について、ここのところ考えていたんだけれど、この本を読んで、今までとは随分異なった視点を得ることができた。 最近、読んでよかったと思った本の一つになった。
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