時をかける少女 1
ツガノガク漫画、筒井康隆原作、『時をかける少女(1)』、角川コミックス・エース、2004年を読む。
『時をかける少女』のイメージと言えば、わたしの場合、小説版の今読んでみるとノスタルジックな世界か、角川映画の原田知世主演のものだった。 今回の漫画は、それらとは全く異なったものだった。
この作品は、非常に大胆に筒井康隆の原作を翻案している。 もはや、漫画家のオリジナルと言ってもいい。 普通、そのような行為は「原作のイメージを損なっている」と表現されるのだろうが、この作品の場合はそうではなく、新しい作品を創作したと言っていいような気がする。
昔の作品のリメイクというのは、縮小再生産か、見るにたえない歪曲というのが多いけれど、この作品を読むと、新しい道の一つが見えたような気持ちがした。
| 固定リンク
« 関節の痛み | トップページ | リヴァイアサン 9 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント