少女少年 VII -CHIAKI-
やぶうち優著、『少女少年 VII -CHIAKI-』、小学館 てんとう虫コミックススペシャル、2004年を読む。
《少女少年》シリーズは、「小学5年生」や「小学6年生」に連載された、男の子が女の子として芸能界にデビューするお話のシリーズ。 それぞれの作品は1年間で1本完結という形式で連載され、この作品で7作目なので、今年で7年目になる。
今回は、昔見たミュージカルの主演の女の子に憧れて(初恋)、現在は演劇に励んでいる十河太一。 声がアニメの女の子みたいで、シンデレラに抜擢されてしまう。 その舞台を芸能プロダクションの人に見初められて、女の子としてアイドル声優でデビューすることになってしまう。 一緒に演劇をやっている男友だち、そして初恋の子にそっくりなクラスメイトの女の子との、三角関係と友情に悩んだり、引退してしまっていたミュージカルの主演の女の子と出会ったりしながら、成長していくというお話。 この《少女少年》シリーズでは、10代前半の主人公は、いろいろと対人関係のジレンマ(恋愛、友情、夢、家庭事情、他)に直面して乗りこえていくのだが、それがとても心地よく描かれており、それは本作でも健在。
なお、今年度からは、《少女少年》シリーズは、「小学5年生」や「小学6年生」から、「ちゃおデラックス」にうつり、不定期連載中とのこと。 今年度の「小学5年生」では、『ないしょのつぼみ』というタイトルで、これから大人になる子どもたちに向けて、思春期の性と心を描くのに挑戦しているらしい。 これもおもしろそうで、読んでみたい。
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