マジック・マスター 9
黒沢哲哉原作、阿白宗可漫画、柳田昌宏監修、『マジック・マスター (9)』、スクウェア・エニックス ガンガンコミックス、2004年を読む。
『マジック・マスター』は、マジシャンを目指す少年たちの勝負と成長の物語。 この物語の中で演じられるマジックは、本格的で、しかもそのタネが単行本の中で解説されているというすごい作品。 ただ、このマンガは、勝負モノで、緊張感を高めるために、すぐに「勝負に負けたらマジックをやめる」とかいう賭けに発展してしまうのはどうかと。 でも、マジックネタで他にどんな勝負が成立し得るのかというのも、考えてみるとなかなか難しいものがあるかもしれない。
この巻は、歴史に名を残す偉大なマジシャンたちが、マジックの秘密を書き記したという『聖杯の書』とかいう存在自体がかなり無茶な代物があって、それを託す「選ばれし者」を決定するという、マジック版の天下一武道会の第一回戦のお話。 今回は、4人の出場者によるマジックの描写があるが、本当におもしろそうに思えるようなステージがちゃんと描かれているところがすごい。 読んでかなりびっくりした。
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