僕と先輩のマジカル・ライフ
はやみねかおる著、『ぼくと先輩のマジカル・ライフ』、角川書店、2003年を読む。
なんとなく気になっていたのだけれど、購入をためらっていた本だった。 今回、購入して読んでみたが、基本的に期待はずれだった。 しかし、これは趣味の違いによるもので、小説としてはおもしろいのではないかと思った。
お話は、バカ真面目で考え方が古い井上快人が、大学に入学して、家賃1万円の寮に入るところからはじまる。 いまどき、そんな寮の住人は、当然、変人ばかり。 挙げ句、最高に変人の先輩に、幼なじみの川村春奈と一緒に、オカルトの研究会に強制入会させられる。 そして、出くわすオカルト風味の事件の真相は?というもの。
本書は一種の推理小説。 オカルトっぽい事件だけれど、実は謎解きは全然オカルトではない。 オカルトなのは、主人公を取り巻く人たちだけだ。 個人的には、現実感覚の強いタイプの古いジュブナイルのような読後感があった。
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