自由に生きる 創造的に生きる 下
菅靖彦著、NHKこころをよむ『自由に生きる 創造的に生きる -- 本当の大人になるには(下)』、日本放送出版協会、2004年を読む。
これは、以前取り上げた『自由に生きる 創造的に生きる(上)』の続刊。 NHKのラジオ第2放送で日曜の午後に放送されている番組のテキストだ。
上は、トランスパーソナルの紹介だったが、下では、主に通過儀礼と死の問題を扱っている。 これらは、ある意味、トランスパーソナルの中心的課題と言ってもいいだろう。 ある種の修行やセラピーやワークは、通過儀礼の構造を持っている。 また、通過儀礼は死と再生をモチーフにしているからだ。
相変わらず、基本となる概念やアイデアは、印象や事例や直感から得られているように見え、反現代というか、神秘主義的で懐古趣味的な色彩が強い話が多かった。
なお、本書で取り上げられているスタニスラフ・グロフやキューブラー・ロスは、ポール・エドワーズ著、皆神龍太郎監修、福岡洋一訳、『輪廻体験 -- 神話の検証』、太田出版、2000年で批判されている。
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