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2004.07.02

セマンティックウェブとオントロジー研究会

一ツ橋の国立情報学研究所で行われた人工知能学会の第6回セマンティックウェブとオントロジー研究会に行く。

今回の研究会は、ウェブログに関するもので、参加費無料、事前申し込み不要で誰でも参加できるというものだった。 ふたを開けてみると、学術系の研究会ではまず考えられない、およそ150名近くの参加者があった。 研究発表は、東京工業大学、京都大学、国立情報学研究所、東京大学のグループによる取り組みと、はてなダイアリーの利用者を対象としてアンケート調査を行なった専修大の山下清美によるものがあった。

ウェブログは、従来のWebコンテンツに比べると、XML技術が活用され、情報伝達が高速化されたり、情報収集と分析が容易になったりしているという側面がある。 そのため、比較的リアルタイムに利用者の間で起こっているブームが抽出できる可能性を持っている。 ウェブログに関して調査することで、マーケティングへの活用や、人間と人間とのコミュニケーションに関する知見を得られる可能性がある。

東工大のグループは、ウェブログからデータを収集して、ホットな話題を抽出し、それを提供する研究。 京大のグループは、ウェブログの議論のビジュアル化と、ある共通のコンテンツに対する話題を抽出して、閲覧者に提示するシステムへのとりくみ。 国立情報学研究所のグループは、ウェブログを書く際に、自分と類似した書き手の情報を参照しやすくする研究と、携帯電話からの投稿をウェブログ上で地理情報と組み合わせて提示するシステムの研究。 東京大学のグループは、ウェブログのデータから、従来の分析手法で、コミュニティのようなものが抽出できるかという研究をそれぞれ発表していた。 また、山下清美によるアンケート調査は、ウェブログの書き手の社会心理学的特性を調査するためのもの。 ウェブログには、個人的なものと読者との交流を指向したもの、情報提供と心情に関する記述を指向したものという、2×2種類に分類されるという視点から分析を行っている。 また、ウェブログを書き続けるドライビング・フォースとなっているものは何かということを分析し、情報を指向するタイプと人を指向するタイプの違いを紹介していた。 最後に、慶応SFCの松村太郎、化粧品のコミュニティサイトに関わっているNTTデータ経営研究所の佐々木裕一、Doblogに関わっているホットリンクの内山幸樹、先日、未踏のsemblogの研究でスーパークリエイターに認定された国立情報学研究所の大向一輝らによるウェブログのパネルディスカッションが行われた。 このパネルでは、職場やビジネスにおけるウェブログというものが意識された発言が多く交わされた。

いずれにせよ、非常に元気のいい研究会だった。 今後の展開には大いに注目していきたい。

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