ネットで再会
Webサイトに関して、昔の知人からメールをもらった。 ただし、相手はわたしのことがわからなかったようだ(というか、当時から眼中に入っていなかった?)。 一方、わたしの方は、すぐにわかった。
もう、十数年くらい会っていないだろうか。 当時、彼は、その分野では古典的な名著、ただしちょっと変人向けな本を毎日持ち歩いて読んでいた。 情熱は熱く燃え、勉強はたぶんできた。 「たぶん」というのは、それが適切に表現されることがほとんどなかったからだ。
そう、彼には社会的なスキルがなかった。 いや、なかったというよりは興味がなかったと思う。 彼のとりあえずの目標は、その学問を極めることだった。 でも、学問を極めるって、どういうことなのかは、とても不明確だ。
たぶん、かなりの割合で「その道の第一人者と言われる人」イコール「その学問を一番よく理解している人」ではないだろう。 また、「素晴らしい発見をした人」イコール「その学問を一番よく理解している人」でもないだろう。
この世界は、非常に複雑な因果がからんでできている。 だから、自分一人でなんとかなることと、そうでないことがあって、そうでないことは自分の努力や実力が必ずしも報われるわけではない。 それで、前者と後者が入り交じったり、区別がよくついていないと大変だが、たぶんそういう状態だったのだと思う。
昔のことを思い出して、しみじみとした。
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