歌々板画巻
谷崎潤一郎・歌、棟方志功・板、『歌々板画巻(うたうたはんがかん)』、中公文庫、2004年を読む。
これは、1957年に刊行された『歌々板画巻』の文庫。 谷崎潤一郎の歌をもとに、棟方志功が版画を作成したもので、24枚の作品が白黒の状態で収録されている。
なお、棟方志功は、墨で版画を刷り、その後で紙の裏側から筆で色をつける技法が有名。 これらの24枚の作品も、彩色されたバージョンが存在し、それらは手で色を塗っているため、一枚毎に絵が異なっている。
この本に収録された谷崎潤一郎の歌には、季節を詠ったものに混じって、なかには水爆や人工衛星などもある。 特に、人工衛星などは、棟方志功の版画では、神仏(孔雀明王?)として描かれており、そのイメージには驚くばかり。
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