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2004.08.20

CLOTH ROAD 1

倉田英之脚本、okama漫画、『CLOTH ROAD (1)』、ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ、2004年を読む。

ナノテクの普及した未来、といっても雰囲気はまるで19〜20世紀のヨーロッパが舞台のコミックス。 一見普通の服に見えるが、実はナノテクを搭載していて、戦闘用のギミックがしこまれたドレスが作られ、それを着て賭け試合WAR-KINGをするというイベントがアングラで行われているという設定になっている。 お話は、そのような服を作るデザイナーと、着用してバトルするモデルのドラマに焦点が当てられている。

主人公はみなしごのデザイナー見習いファーガスと、その生き別れの兄妹のジェニファー。 ファーガスの師匠が病気で、その治療費をかせぐために、再会したばかりのジェニファーがモデルになって、WAR-KINGに出場した顛末を描いたのが1巻のストーリーになっている。

本作では、ナノテクや未来という設定は、今のところ主に戦闘用ドレスの存在をサポートするために使われており、雰囲気はむしろ1世紀前のヨーロッパという感じになっている。 それを描くのは繊細で非常に独特な魅力を持ったokamaの絵で、ストーリーは倉田英之の熱血根性で、とてもおもしろい作品になっている。 okamaの絵の独特さは、大きな魅力でもあるのだが、いくつか何を描いているのかわかりにくいコマも存在しているので、読むときには注意も必要かも。

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