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2004.08.31

日本の偽書

藤原明著、『日本の偽書』、文春新書、2004年を読む。

本書は、古史古伝ともいわれる種類の、偽書の成立とその受容のされかたを論じた本。 偽書を論じようとすると、擁護でも批判でも、そもそも証拠を集めるのが非常に大変で、本書はできるだけクリアに論じようとしているのが伝わってくるが、それでも話が込み入って歯切れが悪くなっている感がある。 なお、メインに取り上げられるのは、『上記(うえつふみ)』、『竹内文献』、『東日流(つがる)外(そと)三郡誌(さんぐんし)』、『秀真(ほつま)伝(つたえ)』、『先代(せんだい)旧事(くじ)本紀(ほんぎ)』、『先代(せんだい)旧事(くじ)本紀(ほんぎ)大成経(たいせいきょう)』など。 本書では「仮に内容が真実であったとしても、作者名を偽った書物のこと」を偽書と仮に定義して論じている。

偽書が残るには、ある程度の支持者が不可欠であり、その支持者にウケる要素が必要だ。 それは、支持者の夢をふくらませてくれるものだったり、プライドを支えてくれるものだったり、行動指針や思想に正当性を与えてくれるものだったりする。 支持者のコミュニティ・グループ全体の価値を高め、賛同者をより集めるという要素も必要だろう。

そういう意味では、非常に宗教に近いと思う。 というか、「作者名を偽ったもの」という本書の定義を採用すれば、エスタブリッシュメントから新宗教まで、経典として正統とされ、多くの人が読んでいるものの中にだって偽書がいっぱいある。 内容が荒唐無稽であるところも共通だ。 そういえば、佐藤弘夫著、『偽書の精神史 -- 神仏・異界と交感する中世』、講談社選書メチエ、2002年は、日本中世に、鎌倉仏教が生み出した偽書を論じていた。

ふと、本棚を見ると、「歴史読本スペシャル 1990年5月特別増刊号30〈マンガ〉禁断の古代史書「古史古伝」」という本が眼にはいった。 これは、古史古伝の内容をマンガにして紹介したもの。 もちろん、古史古伝の肯定で描かれているんだけれど、マンガで読んでみると、できの悪い古代SFものとしかいいようがないものになってしまうところが・・・。 最後についている古史古伝のトピックス紹介の文も、今読んでみると、エコロジーだ、DNAに刻印だ、覚醒のサインを送信だ、力の場だ、物質至上主義の西洋文明だ、霊性だと、精神世界系のノリ。 その中の一文、「彼ら[註・海の向こうから来た侵略者]は平和(ピース)で簡素(ナチュラル)で謝恩(スピリチュアル)な生活をおくっていた[日本の]先住民たちを傲岸不遜にも支配していった。」という、ルビの振り方ははじめてみた。

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2004.08.30

Photoshopの講習

Photoshopの講習を受ける。

ソフトはこれまで基本的に独学だったが、他の人がどう使っているのかとか、インストラクターの人がどう教えるのかとか、使うと便利だけど今まで知らなかった機能とか、そういうのを知りたいと思って、今回、講習を受けてみた。

Photoshopを選んだのは、非常に多機能なソフトなのに、自分は極めて一部の機能を使っているだけということ。 それから、結構、うだうだと使っている感があって、作業効率を向上させる方法があるんだろうなあという気がしたことなどによる。

講習は、短期集中長時間で、基礎的な内容。 Mac OS Xを使っての講習だったが、Exposéやユニバーサル・アクセスの機能を活用して、なかなか楽しい感じ。 習った機能はそれぞれ知っていたものも多かったが、作業の見通しはよくなったような気がする。 もちろん、機能は非常にいっぱいあるので、全部を習うことができるわけではない。 とは言え、時間めいっぱい中身があってよかった。

こういう機会はほとんどなかったので、非常に新鮮な気分だった。

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2004.08.29

阿部次郎とその家族

大平千枝子著、『阿部次郎とその家族 -- 愛はかなしみを超えて』、東北大学出版会、2004年を入手。

阿部次郎は、『三太郎の日記』の著者として有名。 『三太郎の日記』と言えば、内面のドロドロとしたものを表現した難解な作品。 そして、三女の大平千枝子が、阿部次郎の家族生活を描いたのが、この本。 時代としては、大正10年くらいから終戦くらいまでの期間に相当する。 理想主義的な学者にとっての、あの時代が、家族のサイドからうかがえるかもしれない。

本のおりかえしには、花の絵があしらわれていた。

その後

本書を、読み終わった。

内容は、主に阿部次郎の子どもたちと妻、そして和辻哲郎夫妻とのことを書き綴ったものだった。 娘が晩年になって振り返る、家族一人一人の思い出という感じ。 ふと、メアリー・キャサリン・ベイトソンが、マーガレット・ミードとグレゴリー・ベイトソンを振り返って書いた『娘の眼から -- ミードとベイトソンの私的メモワール』(佐藤良明、保坂嘉恵美訳、国文社、1993年)が思い出されたが、本書の方がそれよりもずっと私的な感じだ。

弟の第二次世界大戦への従軍の悲しみ、母の秘密、父と和辻夫人の関係、姉と赤狩りなど、大正から昭和にかけての学者家族の生活。 それを、今、思い出して物語る女性の持つ生々しいリアリティが伝わってくる本だった。

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2004.08.28

アニメがお仕事! 1

石田敦子著、『アニメがお仕事! (1)』、ヤングキングコミックス、2004年を読む。

これは、アニメーターであり、マンガ家でもある石田敦子さんによる、アニメーターを主人公にしたコミック。 主人公は、双子の姉弟の姉の福山イチ乃で、現在、かけだしの動画担当。 1巻では、アニメーターの薄給、絵を描く仕事の悩み、人からは理解されにくい夢を実現すること、変な人、セルドロといった話題が取り上げられる。 この中では、特に、セルドロの被害のうち、お金にはとても換算できないような部分が描かれていて、考えさせられた。

アニメが好きな人に取って、アニメの仕事をすることは、大きな夢の一つになることもある。 でも、それは必ずしもフツーの人たちから理解されるわけではない。 子どもの頃はアニメが好きでも、大人になるとバカにしてみたりもする。 希望に燃えてアニメーターになっても、そこには、人間の不完全さや愚かさや醜さから生まれた、とてもくだらない問題がいっぱい転がっていて、「アニメが好きだから、この仕事をやっているんだ」という気持ちをくじく。

そんな生々しさが、この本からは伝わってくる。

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2004.08.27

一回休み

かなりへばって一回休み。

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2004.08.26

インチキ科学の解読法

マーティン・ガードナー著、太田次郎監訳、『インチキ科学の解読法 -- ついつい信じてしまうトンデモ学説』、光文社、2004年を買う。

これは、疑似科学の批判本として有名な『奇妙な論理I、II』の著者として有名なマーティン・ガードナーによる、同じような趣向の本。 原著"Did Adam and Eve Have Navels? -- Discourses on Reflexology, Numerology, Urine Therapy, and Other Dubious Subjects"は2000年に出ており、「天国の門」事件なども取り上げられているが、ノリは原著が1952年に出た『奇妙な論理』と同じ。 これは、疑似科学が50年以上たっても、トピックが変わっただけで、様子はほとんど変わっていないということでもある・・・。

今回の内容は、リモート・ビューイング、天国の門、「奇跡の詩人」ばりの卵を立たせる話、エジソンの霊界ラジオ、ゼロ点エネルギー、ボームのパイロット・ウェーブ理論、小惑星の地球への衝突、ベツレヘムの星の論証、アダムとイブのへそと創造論、進化に関与する神、リフレクソロジー、飲尿法、人食い人種、ウェルズの未来予言とインターネット、カルロス・カスタネダ、フロイトの夢理論、夢と睡眠に関する理論、ニュートン、カリファによる数秘術、さまよえるユダヤ人、キリスト再臨の予言など。

原著には、全部で28のトピックスがあるが、邦訳では順番が入れ替えられ、項目も21個に割愛や整理が行われている。 割愛されたとおぼしき項目は、ジーン・ヒューストン、ソーカル事件、クライボーン・ペル、テンプル大学における研究など。 これ以外には、数秘術や進化論に関する項目もあったが、これは類似の項目にまとめられている可能性もある。

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2004.08.25

絵のデジタル撮影

絵をデジタル・カメラで撮影する。

絵のデジタル・データが、はたしてオリジナルの色に近ければいいのかどうかは微妙なところ。 たとえば、ほとんどの本やポストカード、複製画は、きっとオリジナルの絵よりも鮮やかで濃淡がはっきりしていて、紙の変色などもないように見えるように作られていることだろう。 色だって、全然違う。

とは言え、商品ではなく、保存という観点から見れば、オリジナルの色のままデジタル化することにも意味があると思われる。 というわけで、普通のデジタル・カメラでどのくらいオリジナルの色のデータが再現できるかを調べてみた。

まず、ちゃんとした人が光源を設定して、撮影対象に均一に光が当たるように調整。 それを一眼レフのデジタル・カメラの撮影する。 このときに、デジカメ用のカラーチャートも同じ撮影条件で撮影しておく。 これが「色の測量用のスケール」に相当する。

Photoshopで画像を開いて、TIFF形式でプロファイルを埋め込まないで保存する。 ProfileEditorという高価なソフトで、カラーチャートの写ったTIFFファイルを読み込んで、デジカメのICCプロファイルを作る。

PhotoshopでTIFFの画像を開き、対応したプロファイルを指定し、色のモードをLabにして保存する。 これでデジタル・データは完成。

これだと、データはコンピュータの中にしかないので、どのくらいオリジナルに近いのか比較しにくい。 というわけで、プリンタでプリントしてみる。

まず、プリンタでプリンタ用のカラーチャートを印刷。 そのカラーチャートを測色機で測定して、プリンタのプロファイルを作成する。 これが、プリンタの色の出力特性表みたいなもの。 測色機やプロファイル作成ソフトは高価なので、それがない場合には、メーカーが提供しているデフォルトのプロファイルを使うことも一応できる(あまり適切でない場合があるが)。 このプリンタのプロファイルを使って、デジタル・データをPhotoshopで印刷。 このとき、データの解像度などをプリンタにあわせて、プリントアウトが実物大になるように調整しておくと便利。

このプリントアウトとオリジナルを見比べてみた。 元の絵があまり鮮やかな色を使っていないせいか、だいたいそっくりな色に。 ここで、注意しなくてはいけないのは、プリンタでは出ない色もあるということ。 あと、比較するときの環境光が変わると、同じ色が別な色に見えたり、その逆もあったりすること。

ポイントは、撮影時の光をちゃんと管理すること、プロファイルを活用することかも。

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2004.08.24

砲神エグザクソン 7

園田健一著、『砲神エグザクソン (7)』、アフタヌーンKC、2004年を読む。

これは、異星人に侵略された地球で、反物質を活用した巨大ロボットにより、状況を変えようとするという、巨大ロボットもののコミックの最終巻。 この作品の特徴は、プロパガンダ、情報戦、反物質兵器、ナノテクノロジー兵器などの描写がすごいことだった。 戦いは単なる巨大ロボットによるなぐりあいにならず、人々の心の掌握や、ミクロ・レベルでの情報のすさまじい攻防、反物質と重力制御によるスケールの大きな戦いと、多方面から展開されていた。

最終巻に至るまで、次にはどうなるかわからない、緊張感のあるストーリーだったが、ちゃんと決着がついた。 個人的には、あまりに衝撃的な展開だらけで、読み終えた後で呆然とした。 しかし、改めて読み返してみると、主人公にきっちりとケリをつける(つけさせる)というストーリーだったのだということが見えてきた。 いろいろな意味ですごい作品だったと思う。

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2004.08.23

大人のガンダム

日経キャラクターズ!編、「大人のガンダム」、日経BPムック、2004年を買う。

本書は、ガンダムのムック。 ガンダムのムックは、アニメの紹介、ダイジェスト、模型、ゲームなどなど、実にいろいろ出ている。 本書も基本的にそれらと同じようなつくりで、ガンダムと呼ばれる作品を一通り紹介し、製作者のインタビューなどが載っている。

特徴としては、後ろの方に載っている、海外でどのようなビジネスを展開しているかとか、プラモデルの企画から販売までのワークフローとか、ビジネス面からみたゲームの展開など。 ところで、大学のランキング本などでたびたび話題にされているように、いろいろと意欲的な取り組みを行っている金沢工業大学だが、「ガンダム創出学」という講義も行われている。 この講義の紹介が最後に載っていて、なかなかおもしろかった。

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2004.08.22

ミクロマン クロニクル

ミクロマン研究所著、株式会社タカラ監修、『ミクロマン クロニクル -- SINCE 1974〜2004』、ジャイブ、2004年を読む。

本書は、発売されて30年にもなる、全長10cmくらいの人型の可動玩具ミクロマンの紹介。 1974年から、この秋発売されるものまでの、たぶんすべてのミクロマンの写真が掲載されている。

ミクロマンは、基本的にコミックやアニメなどの原作がない玩具だった。 その分、付属していたカタログに、背景となるストーリーが詳しく書かれていた。 さすがに今見ると、おもちゃっぽいデザインではあるけれど、半透明なパーツ、金属光沢などを効果的に使い、当時としては未来を感じさせるかっこよさがそこにはあった。 また、巨大ロボットものなどのおもちゃの場合、スケールは必ず縮小されたものになるが、ミクロマンの場合、ばっちり1/1スケールで、不思議な臨場感があった。 本書を読みながら、そんなことを思い出した。

また、本書には、バックグラウンドのストーリーが収録されている。 結構、細かく、いろいろと情報量の多いストーリーだったことが、今でもわかる。 しかし、細切れでカタログに載っていたストーリーも、こうして連続で読むと、次から次へと果てしなくエスカレートしていくバトルだったのねという感じにも。 もちろん、次々と新商品を出していくので、次々と新たな敵と新たな味方が必要になるので、これは宿命なのだが。

それから、ミクロマンは、1984年に一旦シリーズは終わり、1998年に復活している。 1998年以降のデザインは、現代的でかっこいいのだが、これを見ていると、どうしても1996年に放映された伝説(?)の特撮番組超光戦士シャンゼリオンが思い出されてならなかった(ちなみにもう一つ思い出したものがあって、それはトランスフォーマー)。 当時、シャンゼリオンのデザインは、かなり奇異に見えたのだが、今見ると、随分違うかも。

ミクロマンのシリーズは、現在も続いていて、この秋、サンダーバードのスコットとバージル、それからオリジナルで西遊記をモチーフにしたものなどが出るらしい。 これらの紹介(こちら開発室「ミクロマン2004」)を見て、思わず欲しくなってしまった。

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2004.08.21

骨董屋とうへんボク

柳葉あきら漫画、赤石勝市原作、『骨董屋とうへんボク (1)』、集出版社 集コミックス、2004年を読む。

これは、出版社勤務をやめて、骨董屋になろうとした青年の物語。 雑誌 古美術名品「集」に連載中で、実際のエピソードを元にしたフィクションとのこと。

骨董品でポイントになるのは、品物の価値を見ぬく力。 とんでもないところから凄い値打ちものが出てきたり、逆に値打ちものだと思ったらニセモノだったりする。 骨董市で、品物の価値を見抜いて、競り落とすプレッシャーの大きさが、本作品では、非常にスリリングに描かれている。 とてもおもしろい作品だった。

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2004.08.20

CLOTH ROAD 1

倉田英之脚本、okama漫画、『CLOTH ROAD (1)』、ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ、2004年を読む。

ナノテクの普及した未来、といっても雰囲気はまるで19〜20世紀のヨーロッパが舞台のコミックス。 一見普通の服に見えるが、実はナノテクを搭載していて、戦闘用のギミックがしこまれたドレスが作られ、それを着て賭け試合WAR-KINGをするというイベントがアングラで行われているという設定になっている。 お話は、そのような服を作るデザイナーと、着用してバトルするモデルのドラマに焦点が当てられている。

主人公はみなしごのデザイナー見習いファーガスと、その生き別れの兄妹のジェニファー。 ファーガスの師匠が病気で、その治療費をかせぐために、再会したばかりのジェニファーがモデルになって、WAR-KINGに出場した顛末を描いたのが1巻のストーリーになっている。

本作では、ナノテクや未来という設定は、今のところ主に戦闘用ドレスの存在をサポートするために使われており、雰囲気はむしろ1世紀前のヨーロッパという感じになっている。 それを描くのは繊細で非常に独特な魅力を持ったokamaの絵で、ストーリーは倉田英之の熱血根性で、とてもおもしろい作品になっている。 okamaの絵の独特さは、大きな魅力でもあるのだが、いくつか何を描いているのかわかりにくいコマも存在しているので、読むときには注意も必要かも。

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2004.08.19

クレープを二度食えば

文庫本の整理をする。 その際に、とり・みき著、『クレープを二度食えば -- 自選短篇集』、ちくま文庫、2000年を見つけて読み返した。

この本では、タイトルになっている「クレープを二度食えば」と「あしたのために」がよかった。 前者は、進研ゼミの「中三チャレンジ」に連載していた、タイムトラベルもので、いいお話になっている。 当時の流行のキーワードが出てきて、今それを読むとノスタルジックに感じられるのも、いい感じ。 「あしたのために」は自伝的作品で、共感を覚える。

ところで、整理中に、山上たつひこの『喜劇新思想大系』の講談社+α文庫版を発見する。 これは、当時、完全復刻(って、どのバージョンの?)をうたっていた。 ところが、最近、『喜劇新思想大系』の完全版というのが出ていたことを思い出す。 Amazonの紹介ページを見て、収録作品を比較してみた。 すると、収録の順序も大きく異なるし、作品数も違う。 わたしは、『喜劇新思想大系』には思い入れがあまりないので、完全版はたぶん買わないと思うが、記念碑的な作品であることはたぶん間違いなく、この完全版の意味はありそう。

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2004.08.18

ハッシュ関数の衝突

CNET Japanの記事「暗号アルゴリズムに重大な欠陥発見の報告相次ぐ」を読む。

あるデータが書き換えられていないかなどを、チェックする際によく用いられている関数がある。 その関数は、(ふつうはでかい)データAを与えると、ある短いデータHを出力する。 その短いデータHは、元のデータAをちょっとでも書き換えると、全く異なった値になるようになっている。 また、短いデータHを作り出すような、別のデータBを見つけるのは難しくなるようにもできている。

今回の問題は、最後の部分のちょっと変形版、同じ短いデータを作り出すようなデータCとデータDの組を見つけるのが、今までよりも簡単にできるようになったということらしい。

まだこのままでは、非常に素直には、あるソフトを別のソフトですりかえたり、BさんがAさんのふりをしたりするのは難しそう。 でも、システムを作ったときに見落とし(ありがち)があったりして、そういうのを活用したりされるとわからないかも。

デジタル署名って、結構、見えないところで使っているので、ちょっと気になる。 もっとも、日常でくわすセキュリティ上の危機というのは、もっとダメダメな話の場合が圧倒的に多いのだけれども。

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2004.08.17

有害プログラム

内田勝也、高橋正和著、『有害プログラム -- その分類・メカニズム・対策』、共立出版、2004年を買う。

本書は、広義のコンピュータ・ウィルスに関する学術書だ。 タイトルの「有害プログラム」とは、わかりやすく言ってしまえば広義のコンピュータ・ウィルスのことを指す。 たとえば、オライリーのWindowsユーザ向けのコンピュータ・ウィルスの本のタイトルも"Malicious Mobile Code(有害移動コード)"だったりする。

多くのコンピュータ・ウィルスの本というのは、最新のウィルス情報の紹介とか、ウィルス対策ソフトの使い方とかのどちらかというと初心者ユーザ向けの内容だったり、アンダーグラウンドのウィルスのつくり方の書かれたものだったりする。 ウィルスの性質や歴史、検知する方法などがきちんと書いてある本は多くない。 特に、ウィルスの歴史というのは、ネットでサーチしても、アンダーグラウンドのものが多くマッチしたり、アンダーグラウンドに限らなくてもソースが不明な上に相矛盾した記述がかなりあり、都市伝説レベルのものが多いので注意が必要だ。

本書は、そういう状況の中でも、学術書として書かれ、読めばすぐにウィルス対策が誰でもできるというわけではないけれど、そもそも広義のウィルスとは何なのかとか、どういう性質を持っているのかとか、そういうことが基礎から書かれている。 この種の情報の常として、本書にしても時代の変化による風化からは逃れられるわけではない。 でも、基本をおさえておくのは大切なことで、そういう目的には向いている本の一冊かも。 個人的には、システム管理者向きには、三輪信雄他、『ウイルスの原理と対策』、ソフトバンク、2002年あたりとセットで読みたい感じ。

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2004.08.16

ケルベロス第五の首

ジーン・ウルフ著、柳下毅一郎訳、『ケルベロス第五の首』、国書刊行会、2004年を読む。

これは、〈新しい太陽の書〉シリーズのジーン・ウルフによる初期連作短篇集。 原著は1972年に出版され、『「デス博士の島その他の物語」その他の物語』などとともに、その凄い噂は度々聞いてきた。 とは言え、せっかく翻訳された〈新しい太陽の書〉も人気がないのか、4巻目で一応の完結をみているが、その後に出た最後の一冊が翻訳されないまま、現在では限りなく入手困難になってしまっている。 他にも、『霧の兵士』などの〈兵士ラトロ〉、〈長い太陽の書〉、〈短い太陽の書〉などの長編のシリーズも一向に翻訳される気配がない。 もう、出ることもないのかとあきらめていた本書『ケルベロス第五の首』だったが、信じられないことに、本当に翻訳が出た。

ジーン・ウルフの作品は、驚くほど精巧に構成されており、伏線の張り方が尋常ではない。 〈新しい太陽の書〉も、1巻ずつ翻訳が出るたびに最初から読み返していたが、そのたびに新しい発見があった。 というわけで、本書も出た直後に購入したが、記憶が継続している間に一気に二回読めるだけの、時間が確保できるのを待って、読み始めた。

本書『ケルベロス第五の首』は、3つの中編「ケルベロス第五の首」「『ある物語』ジョン・V・マーシュ作」「V・R・T」から構成されているが、これまた技巧を凝らした作品だった。 設定としてはSFで、地球から遠く離れた双子の植民惑星を舞台にしている。 この惑星の原住民は、植民者たちのせいで絶滅したとも言うが、実は原住民は変身の能力を持っており、滅ぼされたのは植民者の方で、原住民たちは植民者に化けたのだという伝説もある。

「ケルベロス第五の首」は、〈ゴーメンガースト〉などを思い出させる雰囲気の作品で、少年の成長と出生の謎の物語。 「『ある物語』ジョン・V・マーシュ作」は、原住民に関するように思われる採集されたように見える物語。 「V・R・T」は、地球からやってきた文化人類学者による記録らしきものを読む看守のお話。 これら3つの話が、絡んで不思議な世界を作り出している。

特に、話の謎を深めているのが、さまざまなシミュラクラだ。 果たして目の前の人物は、本人なのかシミュラクラなのか、いやそもそも完璧なシミュラクラであれば、本人といかほどの差異があるのか。 不完全なシミュラクラだとしたら、どこにほころびが生じるのか。

一回読み終わってから、読み返してみると、最初は何のことやらよくわからなかった部分が、実は意味があったというのが見えてきたりして、なかなか楽しませてくれる。 しばらくは、楽しめそうな感じ。

なお、今度出る「S-Fマガジン」はジーン・ウルフ特集、翻訳の雑誌「eトランス」では刊行記念のトークショーの内容が収録されるとのことで、これも楽しみ。

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2004.08.15

今日の聖地

今日の聖地の写真

年に2回の聖地巡礼に行く。

真夏日の続く中、恐れをなして、最終日のみ参加した、今回だった。 ところが、今日は雨が降るわ、気温は低いわと、全く想像を裏切った形になった。

混雑を避けて、昼頃にりんかい線で国際展示場駅を降りると、雨がばしゃばしゃと降っている。 なるべく、傘はさしつつも、雨を避けて会場まで移動する。 入場規制は既に終わっており、ビッグサイトには待たずに入ることができた。 館内も人の多い割には、それほど暑くないし、汗くさくもない。 東のS〜V付近を中心にまわり、カレーを食べて、外に出ると2時半くらい。 雨はあがっていて、気温はかなり低く過ごしやすかった。 雨の中、朝から並んでいた人や、搬入する荷物が多かった人、更に衣装が中心で雨があがるまで外に出れなかった人は大変だったかもしれないが、あまり根性のない人間にとってはかなり楽だった。

問題はその後。 帰りのりんかい線でも、その後に行った喫茶店でも、湿度が高くて、汗が乾かずにちょっとつらかった。

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2004.08.14

ゼロヨンイチロク

清水マリコ著、『ゼロヨンイチロク』、MF文庫J、2004年を読む。

これは、アダルトものやPCゲームのノヴェライズを多数手がけ、最近はMF文庫Jで『嘘つきは妹にしておく』などで幻想的な作品を書いている清水マリコの最新作。 清水マリコは、劇団「少女童話」の主宰者でもあり、その作品の雰囲気には、どこか幻想的なストーリーの演劇を思わせるところがある。

今回の作品は、TVドラマのシナリオライターをしている母が謎の失踪し、その謎を解こうとする女子高生・岸本めぐみの物語。 謎を追いかける彼女の前には、いじわるで不思議な少女・遠山トオが現れて、事態をこんがらがらせていく。 そして、童話が現実とからんだり、心の闇を自分なりの正義のために使おうとするものに立ち向かうことになる。

それで、これまた、実はタイトルからはわかりにくいが、シリーズの1作目ということで、話は一応区切りがついているものの、謎のほとんどは明らかにならないままに終わっている。 それがあまりすっきりしないのがちょっと残念。

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2004.08.13

HGUC サイコガンダム

先日のペーパークラフトに続いて、工作づいていて、思わず、HGUC サイコガンダムを作ってしまう。

HGUCシリーズは、ガンダムのモビルスーツを、従来のプラモデルに比べて、よりかっこよく、より作りやすくした1/144スケールのプラモデルのラインナップ。 特に、金メッキされた百式や可動範囲が広いガンダムをはじめとして、いずれも作品のイメージに非常に近い立体化が行われている。

今回作ったのは、1/144のサイコガンダム。 サイコガンダムは全高40mという設定で、これは普通のモビルスーツの2倍くらいの大きさになる。 ニュータイプ用のモビルスーツとして登場したわけだが、強力な火器を満載した、まるで要塞のような代物。 サイズが2倍ということは、面積では2×2=4倍、動きもにぶく、実際のところ本当にニュータイプ向きなのか?という気にもならないでもない。 それはともかく、実際にキットをひろげてびっくり。 パーツの点数とサイズが半端ではない。 考えてみれば、体積では2×2×2=8倍なので、当然と言えば当然なのだが。 着色せずに素直に組み上げて数時間だった。

いや、これは本当に大きい。 ちゃんと変形する上に、プロポーションもきちんとしていていい感じ。 ちょっと感動した。

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2004.08.12

好き好き大好き超愛してる。

舞城王太郎著、『好き好き大好き超愛してる。』、講談社、2004年を読む。

これは、愛に関する短い節から構成された小説。 短いパートの一つ一つは、それぞれ極端な設定下で、失われた女の子への無茶苦茶でボロボロになるくらいの壮絶な愛の気持ちを描き出している。 不治の病で入院して死んでしまった女の子との愛を描くなど、ある意味、『世界の中心で、愛をさけぶ』の多様な変奏曲であり、挑戦にもなっている。

読んでいてふと思い出したのは、病気で女の子が死んでいくという設定で恋愛を描いた一大小説、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』(別な訳者で『日々の泡』)だった。 これらの3冊を読み比べてみるとおもしろいかも。

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2004.08.11

ペーパークラフト

ふと、ペーパークラフトに興味を持つ。

小さいころ、工作が大好きで、紙でいろいろなものを作っていた。 あるときもらったカレンダーが、城とか乗り物とか、いろいろなペーパークラフトになっていて、毎月カレンダーとして使い終わるのが、とても楽しみだったのが思い出される。

それで、今回は、CGで作成したあるものを、ペーパークラフトにして、グッズにしたらおもしろいかもしれないという気になった。 ふと、以前、コンピュータ関係の本で、ペーパークラフトの本を見かけたのを思い出して調べてみた。 すると、デザインファクトリー、三谷純著、『パソコンで作るペーパークラフト! ペパクラデザイナー徹底ガイド』、ソシム、2003年という本が見つかった。 これは、ペパクラデザイナーというソフトの解説書で、このソフトのLite版が付属している。 Lite版では、3D CGソフトのフリー版の六角大王のデータが、製品版では、Light Wave、3D Studio MAX、メタセコイヤやAutoCADなどのデータが扱えるらしい。

それで、どんな感じのペーパークラフトができるのかと思って、ためしにナムコのPlayStation2のゲーム「ゆめりあ」のキャラクターのペーパークラフトのデータをダウンロードしてみた。 このデータはペパクラデザイナーで作られているらしい。 ちょうど人型のもののペーパークラフトの可能性を知りたかったので、目的にはぴったりだ。 今回は、髪の毛の造型のおもしろそうな九葉を作成。

まずはカラーのレーザープリンタに、手差しでケント紙を入れて印刷。 次に、FSSのカッティングマットというアレなものの上で、定規とデザインナイフでパーツを切り出す。 パーツに定規をあてて、指定書にそって、山折り谷折りをつける。 最後に、速乾性の木工用ボンドで接着。

という工程だったのだが・・・。 およそ完成までに数時間を要した。 けっこう、切り出しと山折り谷折りが大変な作業になるのだった。

そういえば、むかし、ゼネプロ(GAINAXの前身?)がアニメックに連載していた記事で、ガレージキット、特にバキュームフォームキットなんか作るもんではなく、飾っておくものだ(注・いいかげんな記憶にもとづく)みたいなのがあったのを思い出した。 制作工程の面倒さが思い浮かぶジェットビートルのバキュームフォームキットや、パーツ数が半端でなかったポインターのペーパークラフトなどを、果たして完成させた人は何人くらいいたのだろうか。 うーん。

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2004.08.10

ダビデの心臓

スズキヒサシ著、『ダビデの心臓』、電撃文庫、2004年を読む。

これは、『レメゲトン』、別名『ソロモンの小さい鍵』の設定の一部を借りた、バトルロワイヤル系のファンタジー。 で、その設定は、むかし、ダビデが、自分の子どものソロモンを強くするために魔法をかけて、ダビデの心臓を持った最初の人間に変えた。 そして、そのソロモンに、毎週、ダビデの心臓を持った人間を与えた。 しばらくして、ソロモンは、ダビデの心臓を持った人間を72人集め、飢えさせて悪魔に変え、それを魔力で使役した。 ソロモンが死ぬときに、それらは封印された。 しかし、ソロモンの子孫はダビデの心臓を持ち、いつしか十分な資質を持った者が現れたときに、彼らは殺しあい、最後の一人がソロモンのような究極の力を手に入れることができる、というもの。 この設定は、著者のオリジナル色が強い。

この設定は、ロジカルにはちょっと首をひねるところがあるのだが、それがお話作りのためのものなのか、それとも何か深い仕掛けがあってこうなっているのかは未だ明らかでない。 そう、なんで明らかでないかというと、この本は、いきなり最後で「続く」になっているのだ。 一見、続き物でないようなタイトルだったので、単発ものかと思って読み始めてびっくりした。 途中で、話の展開が非常にのろいのが気になっていたが、まさか・・・。

それはともかく、お話は、そういう設定によって、ある日突然、ダビデの心臓を持った者同士で殺しあう羽目になった高校生の宮沢明日馬。 その戦いで、家族のほとんどにくわえて、幼なじみまで惨殺されてしまう。 更に、ダビデの心臓の持ち主は、生理的にダビデの心臓を喰いたくなったり、そうでなかったとしても1週間に最低一人の他のダビデの心臓の持ち主を殺して、その心臓を喰わないと、悪魔になってしまうという設定もあって、否応無しに戦いに巻き込まれる。 しかし、明日馬は、どうしても人として、他人の心臓を喰らったりしたくないと強く願う。 そんな明日馬の1週間を描いたのが、本書だ。

守るものがあるというのは、人を強くしてくれる。 しかし、それは守るものの存在を言い訳にしているからかもしれない。 守るものがない明日馬にとって、自分の行動の責任は自分で背負うことになる。 それを書き続けているのが本書のいいところでもあり、悪いところでもある。

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2004.08.09

ボーイズラブ小説の書き方

花丸編集部編、『ボーイズラブ小説の書き方 -- 「萌え」の伝え方、教えます。』、白泉社、2004年を読む。

本書は、ボーイズラブ小説を出版している白泉社の花丸編集部による、小説の書き方の本。 内容としては、ボーイズラブに限らず、エンターテインメント小説を書こうと思っている初心者を主な対象として、小説を書く時の作法を紹介している。 特に、読みやすい文章の書き方に関して、非常に重点を置いて説明が行われているところがポイントだ。 これは、本書が、花丸新人賞の応募者に向けたアドバイスとして書かれているという事情にもよる。 このため、応募原稿のプリントアウトの仕方まで、詳しく書いてあったりする(いや、もちろん、これはとっても重要なことだが)。

なお、萌えキャラはこう作れ!とか、萌える展開はこれだ!とか、そういう内容ではないので、それを望む人は気をつけよう。

それから、付録のCD-ROMに収録されているソフトは、Windows用のエディタ、アウトラインプロセッサ、HTMLエディタなどだった。 すべてはじめて聞いたソフトばかりで、ちょっとびっくり。 もっとも、Windowsでも、vimとか使っているやつが言っていることなので・・・。

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2004.08.08

唐沢俊一のお怪物図鑑 唐沢なをきの物々冒険記

唐沢俊一、唐沢なをき著、ワールド・ムック496 「唐沢俊一のお怪物図鑑 唐沢なをきの物々冒険記」、ワールドフォトプレス、2004年を読む。

これは、モノ・マガジンの連載をまとめたムック。 唐沢俊一の文章と唐沢なをきのマンガで、とにかく変なものを紹介している。 トンデモ本にもつながるおもしろさがここにはある。 個人的には、オープニングもエンディングもぶっとんでいた「コンドールマン」の話が妙にツボにはまった。

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2004.08.07

電子メディアのある「日常」

酒井朗、伊藤茂樹、千葉勝吾編、『電子メディアのある「日常」 -- ケータイ・ネット・ゲームと生徒指導』、学事出版、2004年を読む。

本書は、小学生から大学生までの若者の電子メディアとの関わりに関する複数の著者による研究を紹介した本だ。 この場合の「電子メディア」とは、ケータイ、ゲーム、インターネットの掲示板や日記など。 副題に「生徒指導」と書かれているように、主に学校の先生の側から、生徒の実態にもとづいて、どう指導していったらよいのかを検討した内容となっている。 とは言え、若い人たちの電子メディアとのふれあいの様子を知りたいという人にとっても意味のある本だったと思う。

単純な「電子メディア=悪」論ではなく、それが存在していることが前提で、どうやったらうまくつき合えるかという視点で書かれたものや、従来の言説が単純すぎて実態とはそぐわず、むしろ電子メディアに肯定的な側面を見い出すような内容の記事が多い。 それでも、ケータイの利用料金の高さだけはさすがに肯定的には扱われていない。 利用料を稼ぎ出すためにバイトにせいを出す高校生の姿は、一種、搾取されているようにも見える。

ところで、本書には、コラムとして1ページの短い記事がいくつか載っているが、その中の一つに「出会い系サイトさくらバイト体験記」というのがある。 これは、一般事務という名目で募集されたが、実は出会い系サイトで、サクラになって、なるべく客を長期間サイトにひきつけるようなメールを書くというバイトを体験した女子大生の話だ。 このサクラのバイトは、女性として、やっていくには精神的にきつい部分がかなりあり、このお話の女子大生の場合には1ヶ月でやめている。 ところが、長期間、うまく続けている人たちがいて、それが実は30過ぎの男性たちだというのが・・・。 男性同士でそんなメールをやり取りする・・・。 うーん、あまりに皮肉な構造なのでは。

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2004.08.06

祭とCG

CGアーティストの方と一緒に祭を見学する。

祭を盛り上げたい。 そこに何かをもたらしたい。 そう思いながら、いろいろとまわった。

祭そのものを見たり、祭の資料に当たったり、民俗に触れたり、地域の人の価値観や祭に参加する人たちと見る人たちのリアリティを考えたり・・・。 そして、何ができるのかを考えた。

芝居のことを思い出す。 見る人と、見られる人。 そこにつながる何か。 そして、突き抜ける何かを作れないか。

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2004.08.05

聖なる血

篠田真由美著、『龍の黙示録 聖なる血』、祥伝社 ノン・ノベル、2004年を読む。

本書は、〈龍の黙示録〉シリーズの4巻目。 形も定かでない吸血怪物が、あるとき、イエス・キリスト自ら血を与えられ、すさまじい力を持った存在となる。 そして、イエスに帰依するが、イエスはすぐに死んでしまうことに。 その吸血怪物ラハブは、それから2000年の時を経て、現在は、北鎌倉で龍緋比古(りゅう あきひこ)を名乗り、著述業を生業として、ひっそりと暮らしている。 そこに秘書としてやってきた柚ノ木透子。 そして、龍と透子にふりかかる伝奇的な事件を描いたのが、このシリーズだ。

で、今回は、ヴァティカンが、妖物と化した聖杯のかけらを使って、古代エジプトの王をけしかけて、龍を抹殺しようとするお話。 本来であれば、これらの魅力的なガジェットの組み合わせにより、おもしろい物語となってもいいのではないかと思う。 少なくとも、ここまでのシリーズではそうだった。 ところが、本作は、消化できていない伏線がいくつもあったり、いったりきたりのすっきりしないストーリー展開になってしまっている。 たとえば、主人公の一人の龍が、敵の攻撃で危機を迎えるのだが、それがどのくらいのどういう危機で、どのようにしてその危機を乗り切ったのかも、あまりはっきりしなかったりする。

お話としては、シリーズを貫くような敵の存在が出現したわけで、これから盛り上がるところ。 次巻以降に期待したい。

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2004.08.04

疲労困憊2

昨日に引き続き、ダウン。 気温は少し下がったが、室温が下がらず。 栄養のあるものを食べて、眠りに落ちる。

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2004.08.03

疲労困憊1

体力勝負な行事と連日の暑さでとうとうダウン。

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2004.08.02

債権回収詐欺

債権回収詐欺のハガキが来る。

ハガキの送付主は、わたしの不良債権を譲渡された会社だそうだ。 和解交渉して、支払うなら、電話をしろ、その期限は○月○日だ(実際には、ハガキの到着日だった)。 払わないと裁判所等に提訴し、給料や動産の差し押さえや、近隣調査をするぞとのこと。

連絡を寄越せといいつつ、書いてあるのは携帯の番号ばかり。 また、どこの誰からわたしがいくら金を借りて、結局、いくら返済する必要があるのかさえ書いてないんですが。

おいおい・・・。

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2004.08.01

コミック☆星新一 空への門

星新一他著、『コミック☆星新一 -- 空への門』、秋田書店、2004年を読む。

これは、星新一のショートショートをマンガ化した作品集。 前に、『コミック☆星新一 -- 午後の恐竜』という作品集も同様な形式で出ている。

本書におさめられているのは、鬼頭莫宏「空への門」、鈴木志保「ゆきとどいた生活」、阿部潤「処刑」「冬の蟻」、川口まどか「宿命」、東山むつき「患者」、羽央「鏡」、人見茜「程度の問題」の7編。 星新一というと、どこか「無色」なイメージがあるのだが、それがマンガとして描かれると、絵の雰囲気で色がつけられて、随分印象が変わってくる。 これはこれで新鮮だった。

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