好き好き大好き超愛してる。
舞城王太郎著、『好き好き大好き超愛してる。』、講談社、2004年を読む。
これは、愛に関する短い節から構成された小説。 短いパートの一つ一つは、それぞれ極端な設定下で、失われた女の子への無茶苦茶でボロボロになるくらいの壮絶な愛の気持ちを描き出している。 不治の病で入院して死んでしまった女の子との愛を描くなど、ある意味、『世界の中心で、愛をさけぶ』の多様な変奏曲であり、挑戦にもなっている。
読んでいてふと思い出したのは、病気で女の子が死んでいくという設定で恋愛を描いた一大小説、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』(別な訳者で『日々の泡』)だった。 これらの3冊を読み比べてみるとおもしろいかも。
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