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2004.09.18

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 4

夢枕獏著、『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四』、徳間書店、2004年を読む。

とうとう、この巻で完結。

玄宗と楊貴妃に、アラビアの魔術師や李白や安倍仲麻呂や三蔵法師が絡まり、それが50年後の空海の入唐と帰還に深く関係していく様を描いたのが、この物語。 権力の渦巻く唐の政界で、さまざまなものが抱いた想い。 その一人一人の想いが、ちょっとずつ運命の舵を狂わせていく。 キーとなる人物の一人一人の、語りを通して、その全貌が語られていくのだが、これが非常に見事に構成されている。

少しずつ、そして最終的には大きく狂ってしまった運命は、かつて玄宗と楊貴妃が栄華の日々を送った華清宮で、50年後に空海が催した宴に集束する。 それが、本書のタイトル『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』。 この最終巻では、一人一人の物語のピースが大きな物語のパズルを完成させ、物語のクライマックスである、鬼との宴が描かれている。

非常に大きな物語だった。

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