アクセスログ解析の教科書
石井研二著、『アクセスログ解析の教科書 -- 儲かるサイトにするためのWebマーケティング入門』、翔泳社、2004年を買う。
Webサイトのアクセスログの解析は、Webサイトを改良するのにとても参考になる。
たとえば、状態が404のものをチェックすれば、サイト内でリンク先のURLを書き間違えているものを発見するのも簡単だ。 同一人物によるものと思われる連続したアクセスを辿れば、Webサイトの読者がどのような情報を求めてサイトを訪れ、どのように誘導されたかを推測することができる。 これを、うまく活用すれば、ユーザに適切なものをわかりやすく提示することができるようになる可能性がある。 検索エンジンを経由したアクセスは、リファラーを解析することで、どんな単語をサーチして飛んできたのかがわかる。 これをたとえばSEO的な知識と組み合わせれば、マーケティング的に有利な展開をしやすくすることができる可能性がある。 また、その他にもリファラーは、自分のサイトのコンテンツが、どこからリンクされているのかを示すので、リンク元を調べに行けば、どのようにリンクされているのかを知ることもできる。
本書は、マーケティング的な観点を主眼として、アクセスログの読み方と活用方法を紹介した本だ。 アクセスログを解析ソフトで解析する方法を紹介するのではなく、どうユーザがナビゲーションされているかを調べて、それをもとにサイトを改良する方法がメインに書かれている。
普通、この手の本は、アクセスログの解析というよりは、統計解析をするフリーソフトであるAnalogやWebalizerのインストールや使い方を紹介しているものが多い。 ところが、本書では、アクセスログの解析ソフトの紹介は、巻末におかれ、しかもそのほとんどは商品として売られているものであり、高価ものが多いといった点も特徴的だ。
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