審判の日
山本弘著、『審判の日』、角川書店、2004年を読む。
これは、SF作家というよりは、世間的には「と学会」の会長と言った方が通りがいいかもしれない山本弘による短篇集。 この作品集も、昔ならSFと言ったかもしれないけれど、最近ではホラーというジャンルで売られるかもしれない。
それはともかく、同著者の『神は沈黙せず』は、「人の理解の及ばない神」(ある意味、「もしもすばらしい神が存在するなら何故この世に悪や報われないことが存在するのか」という神義論とも関係する)や「超常現象」などに関するSF的なアイデアによる、興味深い長編になっていた。 この『審判の日』も、「世界」に関するSF的なアイデアによる短篇が多く収録されている。 このスタイルは、最近キャプテン・フューチャー全集の刊行がはじまったエドモンド・ハミルトンの短篇とも、どこか通じるところがあるような気がする。
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