フィラメント
漆原友紀著、『フィラメント -- 漆原友紀作品集』、講談社 アフタヌーンKC、2004年を読む。
これは、『蟲師』で有名な漆原友紀の主に初期の作品をおさめた短篇集。 中では、自殺の名所の直前のバス停のところにあるお店の話を書いた「岬でバスを降りたひと」が、個人的には作品としてはよかったと感じたが、これは最近月刊「アフタヌーン」に掲載された作品。 その他のほとんどの初期の作品は、90年代の初期から中期に「ファンロード」に掲載されたものだ。 これは、今で言うところの「スロー」なもの、そして懐かしいあの日への憧憬や、子どもと大人の世界の間にあるものを、描法が完成される前のやさしいタッチで幻想的に描いている。
たぶん、表紙を見て気に入ったら、作品も楽しめると思う。
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