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2004.10.11

誰が為にカレーはある

織田兄弟著、『誰が為にカレーはある -- ハイブリッド学園 3』、メディアファクトリー MF文庫J、2004年を読む。

昨年の秋に『ハイブリッド学園 -- 猟奇的な彼女』を読んで、その後、2巻目の『博士のビミョーな愛情 -- ハイブリッド学園 2』と、先月出たこの3巻目を買っていたが、まだ読んでいなかった。 それで、2巻目から読みはじめたのだが・・・、実は、すっかり1巻目の話を忘れていることに気がついた。 ライトノベルの設定というのは、典型的な要素が見られることがあり、記憶がまじってしまい、本の裏の話の紹介や、最初の方に付いているキャラクター紹介を読んだだけでは、えーっとなんだっけ?ということがたまにある。 というわけで、結局、1巻から3巻まで読むことに。 所要時間は、のべ3時間くらいだった。

さて、気を取り直して、本書のお話は、天界、地上界(わたしたちの世界)、獄界があるという設定。 小野寺正輝は、未来に起こるかもしれないいろいろな可能性を見て、そこから選び出すことができるという、トンデモない能力を持った高校生。 しかし、本人はその能力をうまく使いこなせていない。 とある事件により、その能力が知られ、特殊能力を持った生徒が悪と戦っている轟学園の最優先保護対象生徒となり、編入する。 1話では、獄界の権力争いに巻き込まれ、それ以来、獄界の王女と轟学園に通うことになる。

この3巻では、小野寺正輝の家族、特に妹と、その王女との邂逅と親交の深まり、それから物語の謎の一端が描かれる。 ちょっと伏線の張り方のテクニックなど、気になるところもあるけれど、少女同士の出会いと友情を、かなりアニメっぽいタッチではあるが、気持ちよく描いた作品だった。

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