レギ伯爵の末娘
野梨原花南著、『レギ伯爵の末娘 -- よかったり悪かったりする魔女』、集英社 コバルト文庫、2004年を読む。
これは、性別入り乱れるとてもコミカルなファンタジー・ラブコメ作品。
師匠に、魔女であるからには、よい魔女か悪い魔女かを選べと言われ、普通の、よかったり悪かったりする魔女を目指すと言ったポムグラニットの物語。 「お休み」を勝ち取るために、「魔女らしいことをする」という宿題を出され、選んだのは、いじめられているという噂のレギ伯爵の末娘の役に立つこと。 ところが、実際には、その噂は真っ赤なウソ。 とは言え、レギ伯爵の末娘のマダーは、魔女から、時々男になるという呪いをかけられていて、突然の嫁入りの話とからみながら、その呪いを解こうと奮闘するというのが、本書の物語。
キャラクターはお互いにズケズケものを言い、とんでもないドタバタな伏線がいっぱいで(斜め読みすると設定がわからなくなるくらい)、マンガ以上にマンガっぽい作品になっている。 しかも、性別不定な登場人物を中心に話が展開されるため、やおいに百合にノーマルと、なんでもこいなラブコメになっている。
すごい作品であることは間違いないが、人は選ぶとは思う。
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