電脳娼婦
森奈津子著、『電脳娼婦』、徳間書店、2004年を読む。
森奈津子は、コメディタッチの百合小説で有名だが、本書は悲喜劇的な状況のエロを描いた作品が6篇収められた短篇集。 そのうち4篇が「問題小説」で、2篇が「SF Japan」に収録されたもので、作品のカラーもそれに沿ったものになっている。
収録されている作品は、たとえば、前世の因縁により、自覚のないまま死後の世界でSM関係をエンドレスに続けるなど、「もうせいいっぱい。なのに、一体このままどこにいってしまうの」といった気持ちになる話が多かった。 性のために、何か大きなものを代償にさしだして話とか。
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