インナーネットの香保里
梶尾真治著、『インナーネットの香保里』、講談社 青い鳥文庫fシリーズ、2004年を読む。
本書は、今年の7月に発売された梶尾真治による新作のジュブナイル小説。 母とけんかをして家を飛び出した少女・香保里が、ふとしたはずみで何者かに追われている青年を助ける。 そして、寿命が尽きようとしているという青年に付き添って、九州の某所まで一緒に行くことにする。 その道中を描いたのが本作。
生命や記憶や超能力といった題材で、何かなさねばならないという気持ちに動かされて行動する物語で、とてもさわやかだった。 ただ、中途半端な分量のせいか、出て来る謎に全部決着がついているわけでもないし、盛り上がり切れないところもあったりする。 短篇か長編バージョンで読みたいかも。
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