RAGNAROK 1
李明進著、マオスタジオ訳、『RAGNAROK -- INTO THE ABYSS』、宙出版 MISSY COMICS、2004年を読む。
本書は、韓国産のMMORPGで、日本でも人気が高い「ラグナロクオンライン」の原作ということになっている。 しかし、本書の絵とゲームの絵はかなり違う。 本書の絵は、日本で言えば、「コテコテの「SFチックなファンタジー作品」ってこんな感じ?」というのを、あんまりよくない文脈で紹介するときに、わざと描くような絵柄だ。
これはたぶん、文化というか、読み手のコンテクストの問題もあるのかもしれないと思う(ただし、それが全部だとは思わない)。 というのも、ギャグとか、かわいさとかの表現も、ちょっと首をひねるようなところがあるので、もしかするとという。
日本のマンガでも、読み込んでいるからこそ、ツボにはまるような、ある種の文化的な「お約束」の表現方法があると思う。 それをバックグランドがない異文化の人が見たら、違和感が大きく、気持ち悪く思えるようなものもあるだろう。 たとえば、少女マンガや同人マンガ系のギャグ表現に、はじめて触れたら、かなり驚くだろうと思う。
とは言え、ゲームの方は、萌え系というか、かわいらしい絵で、日本のおたく文化のコンテクストでも、違和感を感じなかった・・・。 うーん・・・。 一体、このマンガ、韓国ではどう受容されているのだろうか。 気になる。
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