月刊「ムー」2005年2月号
月刊「ムー」2005年2月 第291号、学研を買う。
「ムー」を買ったのは久しぶり。 今回は、おもしろそうな特集がいくつかあったので、購入した。
まず、総力特集 魔法のカードに隠された古代叡智の暗号「タロットは世界創造の書だった!」
ライターは、本格的な魔術の翻訳書のある松田アフラ氏(マイケル・ムーアの『アホでマヌケなアメリカ白人』(柏書房、2002年)やオカルトものなどの翻訳をしている松田和也氏のペンネームの一つとの噂)。 もちろん、この特集の内容は、アレなんだけど、とにかく構成がすごい。
最初は、フィリップ・カモワンによるブッシュ再選と9.11テロのタロット占いからはじまって、エリファス・レヴィ、黄金の夜明け、アレイスター・クロウリーなどの魔術の話、そこからシンクロニシティにユングにミクロコスモスとマクロコスモスの相関、タロットのエジプト起源説、モーセとカバラ、グノーシス主義にフリーメイソン、マグダラのマリアに伝えられた秘儀、そして最後はペンローズとボームの量子論で締め。
とにかく、つかみのインパクト。 そして、次々と展開されるでかくて「秘密」の話。 『タロット大全』(伊泉龍一著、紀伊国屋書店、2004年)や『ダ・ヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン著、越前敏弥訳、角川書店、2004年)などの最近の話題に、科学っぽい味付け。 うわぁ、ここまでいくかという、アクロバットが見られる。
それから、連載「南山宏の綺想科学論」の今回は、マインド・コントロール兵器。 海外の疑似科学批判サイトの、マインド・コントロールのページなどでおなじみの超音波、電波、レーザー、マイクロ波、埋め込みチップなどが取り上げられている。 もちろん、冷戦とMK-ULTRAなどの話もある。 特におもしろかったのが、2003年にマインド・ジャスティスとかいう団体がまとめたという「マインド・コントロール作用の新証拠」。 それを元に描いた人体部位ごとの「マインド・コントロールの被害状況」とかいう図が掲載されている。 この図、たとえば、「頭部」「マイクロ波が頭の中で音声として聞こえる。」とか、「全身症状」「「あちらへ行け、こちらへ行け」と命令されたように、体や手足が意味もなく勝手に動く。」などなど、多数書かれていて、すごすぎ。
この他にも、金属棒でなぞって病気を治すというメスメルを彷彿とさせる話、NHK大河ドラマにあわせたと思しき、義経が北へ逃げのび、チンギス・ハンになったという話の特集などもあった。 もちろん、お金がもうかったり、異性にもてたり、病気が治ったりするとかいう謎のアイテムや、セミナーの広告も健在。
久々だったが、ちゃんと時節に沿った特集等もあったりして、楽しめた。
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