流行り神 警視庁怪異事件ファイル0
山下卓ほか著、『流行り神 警視庁怪異事件ファイル0』、エンターブレイン ファミ通文庫、2004年を読む。
本書は、都市伝説ホラーアドベンチャーなPlayStation2用ゲームソフト「流行り神」の関連商品。 ノヴェライズではなく、同じ舞台設定と登場人物を用いたアンソロジー。 収録作品は、蕪木統文「ケサランパサラン」、瀧本正至「ベッドの下の男」「パッシング」、林直孝「死体洗いのバイト」、山下卓「虚儀式」。 このうち「ベッドの下の男」「パッシング」「死体洗いのバイト」の3つは、短い話で、ソフトバンクから出ていた「ザ プレイステーション」に掲載されたものを改訂したもの。
わたしはゲームの方はプレイしていないが、ケサランパサランの話が目をひいたので買ってみた。 一応、小説単独でも読める内容だが、ゲームをプレイしていない人には、登場人物がいまいち明確に理解しにくいかも。 それから、都市伝説の料理の仕方はいろいろあると思うが、本書の場合は怪談仕立てになっている。 この辺は、好き嫌いが分かれそう。
なお、収録作品のうち、「虚儀式」は、伏線で話が大きく前後するので、ぼーっと読んでいると、読み返す羽目になる。
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