《教皇》がiを説く 真・運命のタロット1
皆川ゆか著、『《教皇》がiを説く -- 真・運命のタロット(1)』、講談社 X文庫ティーンズハート、1997年を読む。
本書は、昨年、長い空白期間をおいて、とうとう完結した〈真・運命のタロット〉シリーズの1巻目。 これは、以前とりあげたむらかわみちおの『虚数霊』で触れられていた、世界は複素数でできていて、虚数部が意識に関係しているという、虚数意識論をベースにしたファンタジー小説。 このシリーズおもしろそうなので読みたいと思っていたが、シリーズ完結当時、前の方の巻は入手不能状態だった。 実は、夏頃に重版されており、現在は入手可能になっていることに、この間気がついた。 この前のシリーズの〈運命のタロット〉シリーズも重版してくれるとうれしいところ。
本書は、どうやら〈運命のタロット〉シリーズの話の後日談らしい(が、時間移動の話もあり、前のシリーズを読んでいないのではっきりしない)。 前シリーズでは高校生だった登場人物たちの同級生は既に30才前後になっている。 そこへ、時間を越えて、虚数意識論の提唱者のゴーリキー博士を巡る歴史の改変を防ごうと戦っていた主人公が、傷ついて、記憶を失った状態で現れる。 それで、記憶の回復と戦いの全貌の秘密が焦点になって、ストーリーが進んでいく。
ちょうど、この巻では、主人公がfMRIにかけられるというシーンがあり、PETやCTやfMRIなどの話も出てくる。 先日、MRI検査をしたので、なかなかおもしろかった。
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本書は、どうやら〈運命のタロット〉シリーズの話の後日談らしい(が、時間移動の話もあり、前のシリーズを読んでいないのではっきりしない)。 前シリーズでは高校生だった登場人物たちの同級生は既に30才前後になっている。 そこへ、時間を越えて、虚数意識論の提唱者のゴーリキー博士を巡る歴史の改変を防ごうと戦っていた主人公が、傷ついて、記憶を失った状態で現れる。 それで、記憶の回復と戦いの全貌の秘密が焦点になって、ストーリーが進んでいく。
投稿: china gadgets | 2012.03.23 17:54