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2005.02.28

ココロによく効く 非常識セラピー

ジェフリー・ウィンバーグ著、中田美綾役、春日武彦監修、『ココロによく効く 非常識セラピー』、アスペクト、2005年を読む。

本書は、オランダでセラピストをやっているジェフリー・ウィンバーグによる、「フツー」のセラピーに対するアンチテーゼを提示した本。 セラピーにありがちな、人間を理想化して、自分らしくあれとか、一生懸命やればうまくいくとか、誰もがかけがえのない存在であるとかいう話。 あるいは逆に、本人も気づいていないような何かに原因があったり、生育歴に原因があったりするとかいう話。 そんな話を片っ端から、バッサリ斬っていく。

セラピストとクライアントの共犯関係が、取るに足らなかったり、ありもしなかったり、どうでよかったりする問題を、大げさに取り扱って、そのため、セラピーに無駄な時間と金が費やされていく。 そんな事態に、著者は大いに憤慨している。

一方、著者が取っているという方法は、非常に挑戦的だ。 クライアントをけなしてみたり、提示された問題を、どこが問題なのかを問い返してみたりと、こんなことしてほんとに大丈夫なのかという感じ。

とは言え、著者の言っていることは、実は、非常に常識的なことばかりだ。 逆に言えば、「フツー」のセラピーが、いかに常識とかけ離れた世界なのかを物語っているようだ。

わたしたちは、常識、慣習といったものにしばられている。 それらのしめつけがきつくて、時には心を痛めたりする。 一旦、そういういろいろな縛りをほどいて、治療するというのが、セラピーなのだろう。

しかし、そのような、一旦、評価とかをおいて、縛りをほどいてしまった世界では、ものごとが適切なのかどうかを判断することは難しく、まやかしに幻惑されていても気づきにくい。 本当の問題は棚上げされたまま、えんえんと、まやかしの問題を作っては解き続ける羽目にもなりかねない。

著者のようなスタイルが、本当に有効なのかどうかはわからない。 しかし、著者が指摘しているセラピーの問題は、かなりうなづかされた。

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