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2005.02.18

SANCTUM ゼフィロス

西風隆介著、『SANCTUM ゼフィロス』、徳間ノベルズ、2005年を読む。

西風隆介(ならいりゅうすけ)といえば、以前紹介した、蘊蓄語りまくりの民俗オカルト・ミステリー《神の系譜》シリーズで有名。

本書は、《神の系譜》とは別の新シリーズの1巻目で、表紙には「新世紀ファンタジー」と書かれている。 お話は、成金だったマックくんが、事業のトラブルでマフィアに狙われることになる。 逃走の過程で、バニーガールの格好をしたゼフィロスという女性に出会い、ウサギに誘われて不思議の国に迷い込んだアリスのように、神の次元の世界に入り込むというもの。

この種の夢と現実が混じったり、超常の存在が入り乱れる物語は、極端な話、「何でもあり」になってしまうことがある。 その場合、ストーリーに制約が付けにくくなり、展開の意外性が発散してしまい、読む者を引きつける力が弱まってしまいかねない。

本書の場合も、そういう側面があり、ちょっと微妙。 おもしろくなる可能性も秘めたネタを扱っているとは思うので、次巻にも期待。

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