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2005.03.05

同人誌印刷品質向上計画 for デジタルコミッカーズ

Operation Cybele著、『同人誌印刷品質向上計画 for デジタルコミッカーズ』、新紀元社、2005年。

本書は、同人誌の印刷の品質を向上させるための本という体裁を取っているが、実は、高度なDTPと印刷の本だ。 はっきり言って、普通のDTPと印刷の入門書よりもレベルが高い。 ただし、あくまでデータのつくり方に関する内容であり、デザインのテクニックなどに関する本ではない。

内容は、現在進行形のDTPの基礎知識、印刷に関する基礎知識、印刷物の出力、カラーマネージメント、DTPソフトとスキャナとフォント、入稿の方法など。 カラーマネージメントに関しては、EPSONの染料系インクジェットプリンタPM-980Cと顔料系インクジェットプリンタPX-G920で、ISO12642カラー出力ターゲットを出力し、この色差を測定した例まで載っている。

問題は、ここまですれば入稿側は完璧だと思うが、保守的な印刷側が対応していない場合があることかも。

昨年、パネルを作成した。 このときに、いろいろ近隣やネットのパネル出力をお願いできるところを調べてみたが、けっこう、Illustrator 8(1998年日本語版発売、現在は11相当)、Photoshop 6(2000年日本語版発売、現在は8相当)でしかデータを受け取らないという場合があった。 最終的に、出力をお願いしたところは、さまざまなデータを受け付けてくれたし、ほとんどの点については非常に満足した。 ただ、カラープロファイルなどをきちんと用意したデータを渡しはしたものの、カラーマネージメントだけは、適切に行ってもらえなかった。 また、本を作ろうとしたときにも、近隣地域をさがしたところ、CTPなどを備えている印刷会社もあったが、そこでもMac OS 9でQuarkXPress 4(1998年日本語版発売、現在は6)を使っていたりして、InDesignやPDF/X-1aなどで入稿できるところは、見当たらなかった。

この本に書かれた方法を遵守すれば入稿OKな、同人誌向けの印刷会社を希望。

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コメント

某業界でドキュメントを集めると、最新wordで書かれていたり、見知らぬ style fileがないとコンパイルできないTeXファイルを送りつけてきたり、なにかと編集委員泣かせなところがあるのですが、印刷屋サイドは自分ペースでできていいですね。

投稿: sok | 2005.03.06 22:33

sokさんこんにちは。

印刷屋からすると、今までの方法でうまくいっているので、わざわざリスクを背負って、新しくしなくてもということなのかと。しかし、新しい技術の恩恵は受けられなくて、昔ながらの限界に縛られ、いちいちプリントアウトされたものをカメラで撮ったり、プリントアウトを見ながら全部入力しなおしたりするというのは、なんだかなと思います。

あと、最近、やたらにデータベースに登録するように依頼されるのですが、そのデータのエントリーが、Webから入力ではなく、Wordのファイルだったりすることが多くて茫然。ためしに、そのデータベースの運用部署に聞いてみたら、Wordのファイルを開いて、手でデータベースのフォームにカット&ペーストして入力するんだとか。人件費の無駄使いではないのかと。

しかも、そうやってお金をつぎ込んだデータベースが、「姓名」では検索できず、「姓 名」と間に全角スペースを入れないとダメだったり、Webに公開しているくせに、検索エンジンに全く登録されなかったりするのは勘弁して欲しいものです。まじめにデータを登録する気がなくなってしまう。

投稿: ちはや | 2005.03.07 12:17

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» 敷居高すぎ。 [実験る〜む]
ちょっと前にこういうネタを書きました。買ってみました。わざわざ本屋ハシゴしちゃったし。アニ○イトにも置いてないってどういうことですか!……ちょっとまて。PDF/... [続きを読む]

受信: 2005.03.15 01:19

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