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2005.03.31

1回休み

ちょっと、疲れ過ぎたので1回休み。

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2005.03.30

ウェブログの心理学

山下清美、川浦康至、川上善郎、三浦麻子著、『ウェブログの心理学』、NTT出版、2005年を読む。

本書は、日本でインターネットなどのコミュニケーションを研究している社会心理学者による、ウェブログの本。 本書では、ウェブログは広義にはウェブ日記で、狭義にはウェブログツールによるページという感じ。 内容は、コンピュータを通じたコミュニケーションの特性、WWWのコミュニティの歴史の中のウェブログ、ウェブログの社会心理学的分類と書き続ける駆動力の分析、ウェブログの現在進行形の姿など。 付録として、ウェブログを読み始める、書き始める人向きのアドバイスと、年表が付いている。

この本では、特に、コミュニケーションの観点からみたウェブページのツールの特性や、どのようなコミュニティがネットで形成されてきたかなどについて、具体的に力点を置いて書かれている。 また、著者の一部は、以前からウェブ日記の研究を行っており(サイバー空間における日記行動報告書)、そのときの継続で、記述内容については事実と心情、書き手の意識が自己へ向かっているものと他者との関係に向かっているものという分類で、ウェブログの書き手に対するアンケートを行い、その結果を分析している。 それは非常に簡単に言えば、いろいろなタイプの書き手がいるが、いずれも読者からのなんらかのフィードバックがウェブログを続けるドライビング・フォースの一部になっているということ。

書いて公開している以上は、他者に対して何らかの影響があったという、なにかしらの実感があれば、励みになるということなんだろう。

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2005.03.29

けなす技術

切込隊長@山本一郎著、『けなす技術 -- 俺様流ブログ活用法』、ソフトバンクパブリッシング、2005年を読む。

本書は、切込隊長によるウェブログの話。 タイトルにある「けなす技術」の積極的な意味などが論じられているが、「技術」そのものというか、ノウハウについてはほとんど書かれておらず、それを知りたい人向けの本ではない。

本書で書かれているのは、インターネットのアプリケーション(BBS、掲示板、ウェブ日記、SNS)とか、その中の一つとしてのウェブログの動向や、読まれるウェブログの条件、ウェブログの社会的インパクトの虚実、ネットにおける批判の背景などなど。

個人的には、ウェブログを継続するとどのくらいの読者が付くのかとか、マス・マーケティングとネット情報のあわせ技とか、ネットでの批判の話がおもしろかった。

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2005.03.28

エンプティチェアテクニック入門

百武正嗣著、『エンプティチェアテクニック入門 -- 空椅子の技法』、川島書店、2004年を読む。

本書は、ゲシュタルト・セラピーの代表的な技法である、エンプティ・チェア(empty chair)について説明した本。 非常に簡潔にまとめられている。

エンプティ・チェアというのは、内的な葛藤などを具体的に表面化させる技法だ。 まず、二つ(あるいはそれ以上)の椅子などを並べて、それぞれの椅子に、焦点を当てたい対象、たとえば、人物、気持ち、身体症状などを割当る。 そして、椅子を移動しながら、割当てられたものそのものになって、感情を表出する。

たとえば、しなくてはならない仕事があるのに、それをしない自分がいるとする。 そんな葛藤を、片方の椅子には「仕事をしたくない自分」、もう片方の椅子には「そんな自分をどやしつける自分」と割り振ってみる。 そして、それぞれの椅子に交互に座って、反対側の椅子に思っていることを語る。

すると、その対立や構造といったものが、具体的に表出され、何かが起こる。 この体験は、感情が大いに動かされることがある。 そして、今まで気づかなかったことに気づいたりすることがある。

本書には、このようなエンプティ・チェアの技法が具体的に解説されている。 載っているエクササイズを、実際に自分でやってみると、大きく感情が動かされる人もいることだろう。

なお、強く感情が動く体験は、個人にリアリティをもたらすものだ。 しかし、実際には、必ずしも、本当に問題の本質を捉えているかどうかはわからない。 コールド・リーディングに極めて近いことを、非意図的にしている可能性もあることには、心にとめておきたい。

ものごとには、光と影の側面がある。 たとえば、自己啓発セミナーのライフダイナミックスのロバート・ホワイトの著書などによれば、ゲシュタルト・セラピストのジョン・B・エンライトが、そのプログラムのデザインに寄与したという。 また、本書の著者である百武正嗣氏が、親しくしていたゲシュタルト・セラピストのポーラ・バトム女史(本書にも思い出が語られている)は、自己啓発セミナーのWe Canと関係があった。

ポーラ女史は、ゲシュタルト・セラピーの創始者であるフリッツ・パールズの弟子で、晩年の十数年間を日本で過ごし、ゲシュタルト・セラピーを行った。 強烈なフリッツ・パールズとは対照的に、穏やかなセラピーを行う人だった。 そんな彼女が何故?とわたしは思わずにはいられなかった。 いつか、本人に聞いてみたいと思っていたが、彼女は、病を患い、ハワイに移り、2001年に亡くなられてしまった。

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2005.03.27

宜保愛子スペシャル -- 私の不思議体験編

宜保愛子原案、東堂洸子作画、『宜保愛子スペシャル -- 私の不思議体験編』、日本文芸社 Gコミックス、2005年を読む。

本書は、コンビニ等で売られている紙質のよくないコミックスのシリーズの1冊。 内容は、心霊写真の鑑定、宜保愛子の少女時代のエピソード10話、宜保愛子と東堂洸子とささやななえの筑波旅行。

心霊写真の鑑定の方は、特にコミックスの方とは関係なく、口絵と表2、表4などのカラーページを活用したもの。 少女時代のエピソードの方は、どこまで事実かは不明だが、基本的に霊や因縁、たたり、死者の供養などをオーソドックスに説いたもの。 これは、霊が見えてしまうおかっぱの少女「あいこ」が主人公で、少女マンガのホラーの文法に従って描かれている。 一方、筑波の旅行記の方は、宜保愛子が出演しているテレビ番組の文法で描かれていて、基本的に検証不能な話の積み重ねで、マンガとして見てしまうと、行き当たりばったりな感じがする。

同じような体裁で、『宜保愛子スペシャル -- 世にも奇妙な物語編』というのも出ているので、こちらも読んでみるつもりに。 個人的にはひねった感じに楽しめたが、一般的に、たのしめるかどうかは、ちょっと疑問なので、購入する場合には現物を確かめてからをおすすめ。

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2005.03.26

魔女っ子☆ジロ

日の本(ひのもと)也(なり)著、『魔女っ子☆ジロ』、光彩書房 光彩コミックス、2005年を読む。

最近、オタクかつタレントの中川翔子の怒濤の勢いで更新されている「しょこたん☆ぶろぐ」の影響で、太田貴子の「囁いてジュテーム」とかをひっぱり出して聴きまくっている。 当時、そんな言葉はなかったけれど「魔法の天使クリィミーマミ」は、まぎれもなく萌えだったと思う。 芸能ものと魔法をもらった少女という組み合わせ、ファンタジーやSFの要素を持ったストーリー。 高田明美のセンスが光るキャラクターデザイン。 太田貴子のクセのある独特の声としゃべり方。 今見れば、いろいろとあらが目立つかもしれないが、当時は確実に一つのエポックだった。

それで、思わず「魔女っ子」という単語で手に取ってしまったのが、本書だ。 本書は、はっきり言って、ボーイズものだ。 本番まであるボーイズものである。

「魔女っ子」と言っているが、主人公のジロは男。 たぶん、正しいタイトルは『魔女装っ子☆ジロ』。

魔法使いたちのすむ森で、ある日拾われたジロは、エラい人に女の子と勘違いされたまま育てられることに・・・。 大きくなって人間界に修行にやってきたジロは、女装して高校に通いながらがんばっている。 で、ジロは生徒会長の慎一とボーイズラブな関係(物語の冒頭から)。 エッチをすると魔法の力が相手に移動してしまうとか、そんなこんなな事件を通じながら、二人の関係が深まっていくというのが、本書だ。

思えば、魔法使いサリー、魔女っ子メグちゃん、・・・、随分遠くへ来てしまったようだ。

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2005.03.25

終戦のローレライ

先日購入した、福井晴敏著、『終戦のローレライ フィギュア付きBOXセット』、講談社文庫、2005年を読み終わる。

映画を見た後で読んだのだが、楽しめた。 ちなみに、映画の方は、短い時間内におさめるために、複数の人物をまとめたり、エピソードを組み替えたり、割愛していた。 このため、小説と映画では、人物設定が一部異なるところがあり、最初は読みながら混乱してしまった。 とは言え、映画も小説も、登場人物の思想が、現代的に思え、ちょっと違和感もないわけではもないが、それぞれよかったような。

あと、前にも書いたけれど、けっこう、このフィギュア付きBOX版の文庫の装丁は、いい感じ。

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2005.03.24

LainOS

昔、「serial experiments lain」というアニメやゲームがあった。 これは、ネットワークとオカルトを絡めた作品で、Wired(インターネット)とReal World(現実世界)の境界のゆらぐ狭間から、この世ものでない何かがしみだし、現実が壊れていく世界を描いていた。 この作品には、次世代Mac OS(当時)のコードネームであったCoplandという名前のOSを採用したマシンが登場していた。

ふと、思い立って、サーチしてみたところ、偶然、LainOSというプロジェクトを発見した。 FreeBSD 4.xをベースに次世代OSを開発しようとしたオープンソースのプロジェクトらしいが、現在のところダウンロードできるのは、2003年11月11日にリリースされたLainWMというBlackboxをベースにしたウィンドウ・マネージャのみ。 公開されているドキュメントも非常に少なく、一部はチャットのログだったりする。 2003年から2004年くらいまでにかけて活動していたらしいが、どうもその後は、滞り気味。

もしかして、なまじ、lainという名前を冠したために、気負い過ぎたとか?

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2005.03.23

マジック・マスター 11

黒沢哲哉原作、阿白宗可漫画、柳田昌宏監修、『マジック・マスター (11)』、スクウェア・エニックス ガンガンコミックス、2004年を読む。

本書は、以前9巻を取り上げた『マジック・マスター』の最新刊にして、最終巻。 9巻から続いていた、マジック・トーナメントの結末が描かれる。

これまでは、手品とそのタネを紹介してきた『マジック・マスター』だったが、ほとんど奇跡(しかし、ほとんど実在のマジックらしい)の領域に踏み込んだ最終巻では、一部の例外を除いて、タネは明かされなかった。 明かされているタネも、ほとんど人間の限界に挑戦しているとも言えるようなすごいものだったりする(本シリーズの監修の柳田氏が5年の練習の末に修得したものだとか)。

しかし、それにしても巻末の解説を読んでいて驚いたのは、本書に出てくるマジックの奥義が記された本『聖杯の書』に元ネタがあったという話。 しかも、本書に描かれたようにマジックの大会があり、その5連覇を成し遂げた人に贈られることになっているとか。 実際にそんな話があるとはびっくり。

なお、本書は、描ききれないものを理解していて、敢えて描かないという、潔い選択をして終わった。 『ガラスの仮面』のように挑戦し続けるのとは、対極にある終わり方だったと思う。

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2005.03.22

開発のプロが教える標準Plone完全解説

Andy McKay著、株式会社クイープ訳、株式会社システムサポート監訳、『開発のプロが教える標準Plone完全解説』、アスキー、2005年を買う。

ココログのシステムやMovableTypeなどは、一種のCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)で、Webサイトの管理を簡易にしてくれる。 本書は、ZopeをベースにしたCMSであるPloneの解説書で、非常に詳しい。

Webサイトの構築は、作業としては、どんな人をターゲットにどんなコンテンツを置くかを構想し、具体的にサイトマップのようなものをつくり、ベースとなるデザインを作り、検討しなおして、各ページを作り込み、確認して、公開という感じになる。 それで、その後は、更新や応対、ある期間を経過したらリニューアルという感じだろう。

けっこう、これらの作業は、面倒だ。 特に個々のページは、できればテンプレートのようなものを使って、一括管理したい。 また、大きなサイトともなれば、複数人で協調して作業ができるように、ロール機能やワークフローのサポート、簡単な操作で自動的に適切なコンテンツが生成されるといった機能が欲しくなる。 そういう機能を持ったCMSは、個人や貧乏な組織では買えないような、ものすごい価格で販売されていたりする。 また、PHPなどを使ったフリーのCMSもあるが、ページが動的に生成され、URLに?や=や&などが入り交じったりすることが多いような印象がある。

個人的には、Webサイトの制作は、手元のパソコンやイントラネット内のサーバで動くCMSで行い、そのデータをftpやscpやrsyncやwgetなどを使って、公開用のサーバに転送したいと思っていた。 これは、せっかく動的なコンテンツが生成できるCMSの機能の一部を敢えて使わないという選択だが、CMSの重さやセキュリティを考えてのことだ。

それで、こういうときは、けっこう、PHP系のCMSでは微妙に面倒だったりする。 そんなとき、Zopeは独特ではあるが、結構、いい線いっているCMSだった。 ただ、Zopeでは、index.htmlやindex.htmではなく、index_htmlがファイル名を省略したときに読込まれるファイルになっている。 これは、Apacheなどのサーバにデータを転送して使おうとすると困ることになる。

Ploneの場合、この辺の問題は解決されており、CMSとしても使いやすくなっているし、デフォルトでWebスタンダード的にも適切らしい。 Zopeが動くようなレンタル・サーバはあんまりないと思うので、使い方は限定されるだろう。 ただし、自分の個人的なニーズにはけっこういいかもという気がしてきた。

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2005.03.21

電波男

本田透著、『電波男』、三才ブックス、2005年を読む。

本書は、サイト「しろはた」の本田透氏による、オタク・二次元革命の400ページを越える思想書。 『電車男』のパロディなタイトルだが、中身は全然小説でも、掲示板のログでもない。 オタク・二次元万歳!を叫んだ本。

本書で提示されている思想は、非常に単純に言ってしまえば、こんな感じ。

二次元(=妄想、理想)と醜い三次元(=現実)の間には超えられない壁があり、現実は理想に敵わない。 現実なんてものは、結局のところ、イケメンだけが得をする、メディア産業に踊らされる恋愛資本主義の金とセックスの醜い世界だ。 キモメンは、こんな世界には参入せず、脳内妄想の理想に萌えるのだ!

最初から不利な戦いが決定づけられているのなら、参戦しなければいいと叫んだ、すごい本。 結局のところ、これは、本物や現実と、妄想や理想とどっちがいいかという戦いで、後者の方がいいんだというスタンスも強烈。 本書を貫くのは、ずっと真実の愛を探し求めていたのに、ここ(三次元)にはなかったという魂の叫びだ。

しかし、最終章では、未来予想図と現実的な処方箋を描いているが、現実とのソフトランディグ路線で、トーンが落ちてしまっている。 これはなかった方がかっこよかったような。

本書の内容がどのくらい適切かはおいて、すごい内容だった。 というか、Amazonのカスタマレビューがすごいことになってます。

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2005.03.20

失踪日記

吾妻ひでお著、『失踪日記』、イーストプレス、2005年を読む。

本書は、吾妻ひでおが、2回の失踪と、アル中の入院生活を描いたマンガ。 一部を除いて、ほとんど描き下ろしの作品だ。 初刷が少なかったらしく、本の注文のタイミングを逃してしまい、やっと入手できた。

本書で描かれるのは、1回目の失踪ではホームレス生活。 2回目の失踪ではホームレスの後にガスの配管工。 マンガ家復帰してアル中で入院というもの。

個人的には、ホームレスの話は、ゴミを漁って食料を探す話がつらかった。 アル中の話は、ヤク中の話にも通じるところがあり、実話なのにギャグと親和性が高くて、すごい。 アル中のセルフヘルプグループAAの話も載っているが、これも相当に変な世界。 AAも、心理学書で読むと、その異様な空間が自然に思えてきたりすることもあるわけで、自分がものを考えるときの枠組みのようなものが実感できた。

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2005.03.19

新潮45 2005年4月号

「新潮45」、2005年4月号を買う。

今回の「新潮45」は、いくつかの目を惹いた記事があった。 予言者・藤田小女姫、連合赤軍・永田洋子の話。 細木数子のインタビュー。 竹下節子による『ダ・ヴィンチ・コード』の記事などだ。

藤田小女姫の話は、ハワイで殺された予言者程度しか知識がなかったのだが、細川隆元との関係など、興味深く読んだ。 これと永田洋子の話は、「昭和史 七大「猛女怪女」列伝」という特集記事の一つで、他には東久邇きぬ、比嘉和子、東洋の魔女の結婚話、大屋政子、斎藤澪奈子などが取り上げられている。

竹下節子の『ダ・ヴィンチ・コード』の話は、要するにネタ元は『レンヌ・ル・シャトーの謎』で、更にそれは『レンヌの黄金』を元にしている。 そして、その中で出てくるシオン修道会は、1979年にでっち上げだったというのを、当事者が認めているというもの。

なお、トンデモ本『レンヌ・ル・シャトーの謎』は、マイケル・ベイジェントとリチャード・リーとヘンリー・リンカーンの本。 この内のベイジェントとリーは、『死海文書の謎』という、これまたトンデモ本の著者としても有名。

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2005.03.18

カラーチャートとサンプル画像でスグできる!! カラーマネジメントガイド

世良歩著、『カラーチャートとサンプル画像でスグできる!! カラーマネジメントガイド』、アスキー、2005年を買う。

本書は、画面の色調整用の画像(静物、人物)とCMYKのカラープロファイルが入ったCD-ROMが付いた、カラーマネージメントの本。 また、本書の後ろ半分くらいは、CMYKの色見本になっていて、これに対応したIllustratorのデータも付いている。 本書の前半は、カラーマネージメントやデジタルカメラ、インクジェット・プリンタ、Photoshopのカラーマネージメント関係の機能などの話が、非常に短く書かれている。 主な対象は、ライトなデジカメ・ユーザなのか?

この本に収録されているものの範囲では、モニタやプリンタの色が合っているかどうかのチェックができる。 ただし、合っていなかったとしても、モニタの調整については、OSの機能でガンマ補正する方法が書かれているだけ。 現実には、測色機がないと、ある程度以上のモニタの調整はできないので、過剰な期待はしない方がいいような。

プリンタの方に関して、メーカー提供のドライバに付属しているカラー・プロファイルを使用する方法が解説されている。 最近は、昔に比べると、それなりに適切なカラー・プロファイルが付属してくることがあるので、こちらは意味はあるような。

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2005.03.17

終戦のローレライ フィギュア付きBOXセット

福井晴敏著、『終戦のローレライ フィギュア付きBOXセット』、講談社文庫、2005年を買う。

これは、文庫版の『終戦のローレライ』の装丁を黒皮っぽくて渋い感じにして、ドイツ仕様の潜水艦伊507、ローレライ、パウラの3点のフィギュアを付け、それらを収納可能な箱をセットにした商品。 およそ4,000円で、文庫を通常に買ったときとの差額は1,300円程度。 このフィギュアは、ベースはセブンイレブンのキャンペーンのもので、塗装と細部が異なり、飾り台がかっこよくなっている。

個人的には、文庫本の装丁は通常版よりもかなりお気に入り。 また、わたしが買ったセットでは、文庫も全部初版だった。 フィギュアの方は、もう少しという気分も。 たとえば、個人的には、パウラは、セブンイレブン版の「鋼鉄の魔女」(メタリックな塗装のもの)の方が好み。

参考: kaiyodo.net 「ローレライ」フィギュアページ

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2005.03.16

東大教授の通信簿

石浦章一著、『東大教授の通信簿 -- 「授業評価」で見えてきた東京大学』、平凡社新書、2005年を読む。

本書は、東京大学の教養学部の授業評価のアンケートの集計結果を紹介し、著者自身の意見を述べた本。 ちなみに著者は、アルツハイマーなどの研究をしている人。

それで、この授業評価のアンケートは、教員側で作成したもの。 回答したのは、最後の授業の2週間前の回に出席した学生で、つまり、ちゃんと授業に出てきている可能性が高い人が主な対象だ。

本書の特徴は、回答数がそれなりにあること。 アンケートを実施した授業は全部で2000近くで、回答数が90000近くある。 散布図にして、相関の様子がくっきり出たグラフも載っている。 一方、細かいデータの話はなく、分布の大きな傾向に関することに興味がある人向けの内容。

一通り読むのには、そんなに時間がかからない本だった。 わたしの場合で、所要時間は2時間くらい。 ライトノベルの厚めのやつ程度だろうか。 手に取ってみて、興味があったら、読んでみるのもいいかも。

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2005.03.15

UFJ銀行を偽装した電子メール詐欺

UFJ銀行を偽装した電子メールを受け取る。

参考: UFJ銀行を偽装した電子メール詐欺が発生していますのでご注意ください

送られてきた偽装メールによると、

この度、UFJ銀行のセキュリティーの向上に伴いまして、
オンライン上でのご本人確認が必要となります。

だそうで、「手続き」をするようとのこと。 というか、そもそも契約してないんですが・・・。

この偽装メールは、HTML形式で、本物のUFJ銀行のサイトの画像をリンクしている。 それで、アクセスして手続きするように示されたURL(アクセスの集中に対応するために用意したと称するものを含めて3つ)も、一見、UFJ銀行のインターネットバンキング関係のサービスへのログイン・ページっぽいが、そのままクリックすると実際にアクセスするのは、ポーランド、パラグアイ、韓国とかのサイトだったりする。

それで、誘導されたサイトは、インターネットバンキングのログイン・ページを真似て作られているようだ。 契約カードの番号とログイン・パスワードを入力してログインしようとすると、PHPスクリプトが実行されるようだが、どこかにデータをメールとかで送るのかもしれない。

噂には聞いていた、HTMLの偽装メール。 実際に受け取ることになるとは。

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2005.03.14

万物理論

グレッグ・イーガン著、山岸真訳、『万物理論』、創元SF文庫、2004年を読む。

本書は、2055年、3つの万物理論 TOE(Theory of Everything)が3人の物理学者により提唱される予定となっている国際会議を、取材しようとするジャーナリスト アンドルー・ワースの物語。 会場は、バイオテクノロジーの特許を盗用して造り出されたが故に、物議をかもしてきた人工の島ステートレス。 バイオテクノロジー、埋め込み機器などの人体改造の技術が進歩した一方で、万物理論に反対するいくつものカルトの信者たちが国際会議の会場に押し寄せる異様な光景が繰り広げられる。

本書では、進歩したバイオテクノロジーの描写を通じて、人間そのものに関するさまざまな信念への批判的な検討が行われる。 その一方で、ストーリー中の万物理論がもたらす「世界」の変容に関する議論も展開される。 それらが、ハルマゲドン・ミステリー的な構成の中で、次々と繰り出される。

ただ、万物理論がどんな世界をもたらすのかはわかっても、理論そのものがどんなものだったのかは、説明を読んでも理解できなかった。 もっとも、それを創作して説明することは、とても困難だろうとは思うけれど。

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2005.03.13

マルチの女王スペシャル -- 悪徳!マルチ四天王編

川崎三枝子作画、紀藤正樹原作、『マルチの女王スペシャル -- 悪徳!マルチ四天王編』、日本文芸社 Gコミックス、2005年を読む。

本書は、以前取り上げた『マルチの女王スペシャル -- 闇のカラクリ商法編』の続編。 コンビニなどで売られている、紙質がよくない単行本のシリーズとして出版された。

本書では、悪徳商法と戦う、女無頼派弁護士丸池(まるち)麗央(れお)の活躍を描く。 今回取り上げられているのは、リストラ対策の自己啓発セミナー、取り込み詐欺(品物だけ受け取って、決済前に逃亡)など。 前作に比べると、主人公の過去が明らかになるなど、マンガとしておもしろくなっている。 自己啓発セミナーの事例関わったことで、過去にMLM最盛期を築いたマルチ四天王との戦いに突入する。

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2005.03.12

夜の物理学

竹内薫著、『夜の物理学』、インデックス・コミュニケーションズ、2005年を読む。

本書は、帯に「やさしい宇宙物理学入門エッセイ」と書かれているが、簡単に言えば、ちょっと変わった宇宙論関係の学説を紹介したエッセイ。 現在、主流となっている宇宙論の話だけでなく、早坂秀雄の右回りのコマが軽くなった実験のように、再現性がないなど、基本的には否定された話も取り上げられているが、そのようなものに関しては、きちんと区別がつくように書かれている。

取り上げられているのは、現在の宇宙論、相対性理論、多世界解釈、インフレーション理論、宇宙定数、ビレンキンの量子宇宙論、ホーキングの虚数宇宙、エリスの宇宙動物園、ホイルの定常宇宙論、ディラックの巨大数仮説、EPRのパラドックス、ディラックのモノポール、第5の力、カシミア効果によるフリーエネルギー、超ひも理論、ホーキングの人間原理、超ひも宇宙航法、右回りのコマ、ソーンのタイムマシン、メーザーなどと、実に盛りだくさん。 それぞれは短く紹介されている。

また、人物の紹介もあり、江崎玲於奈、利根川進、小柴昌俊、養老孟司、佐藤勝彦、有馬朗人、村上和雄に関する個人的な思い出。 ベーテ、アインシュタイン、ホーキング、ファインマンの恋愛の話。 ランダウ、ボーム、ジョセフソン、ホーガン、ファイヤアーベントに関するエピソードなども書かれている。

難点は、物理の理論を、簡単に説明するという、実にチャレンジングな問題に取り組むのだが、結局、うまく説明できなかったりすることがあることか。

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2005.03.11

CSSクックブック

Christopher Schmitt著、株式会社ドキュメントシステム訳、『CSSクックブック -- Webデザインのための活用テクニック集』、オライリージャパン、2005年を買う。

本書は、CSSのさまざまな今日的テクニックを紹介した本。 以前、取り上げた"Web Standards Solutions"と、だいたい同じ趣向の本だが、本書はCSSが中心で日本語で読める。

今日的なCSSのテクニックを勉強しなおしたい人向けの一冊。

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2005.03.10

トリポッド 3 潜入

ジョン・クリストファー著、中原尚哉訳、『トリポッド 3 潜入』、ハヤカワ文庫SF、2005年を読む。

本書は、以前取り上げた『トリポッド 1 襲撃』『トリポッド 2 脱出』の続編。 《三本足》シリーズのときには、『銀河系の征服者』というタイトルだった。

巨大な鋼鉄の三本足のトリポッドによる、地球侵略を描いたこの作品では、2〜4巻が一連の話(1巻は後に書かれた前日譚)になっていて、この3巻目では、侵略者の正体が明らかになる。 前巻の主人公だった少年フリッツは、キャップをかぶせられて思考を支配されている大人を装って、トリポッドの本拠地に秘密を探るために潜入するというのが、今回のお話だ。

以前、子どもの頃に、旧訳で読んだ時は、この巻の陰鬱な描写で随分参った記憶がある。 所詮は支配された人類など、支配者にとってはペットや家畜程度の扱いで、これはなかなか読んでいて嫌な気分になったのだ。 今となっては、十分普通に読める内容で、返って、自分の心の変容というものを考えてしまった。

次巻はいよいよ最終巻。 実は、子どものときには、この巻で読むのをやめてしまったので、結末は知らない。 楽しみ。

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2005.03.09

一回休み

ちょっと疲れすぎ。 今日は休みます。

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2005.03.08

「健全な信仰」と「カルト化した信仰」

ウィリアム・ウッド著、21世紀ブックレット 26 『「健全な信仰」と「カルト化した信仰」』、いのちのことば社、2005年を読む。

本書は、以前取り上げた『教会がカルト化するとき』の続編。 タイトル通り、著者はどういう信仰を健全と考えるかを述べた本だ。

それは、非常に簡単に要約すれば、基本的に、聖書、神=キリストに従う信仰生活であり、また自分でよく考え、神のみこころに従うことであるという考え方である。 また、牧師は、人を自分に従えさせるのではなく、自分の方が人に仕える人となり、人の規範となれというものだ。 プロテスタント的な色彩が強い話だと思う。

そして、本書では、そのような考え方に従って、相談事例の断片が簡単に紹介され、それに対して、聖書にはこのように書いてあるという形式で論が進んでいく。 これは、前著『教会がカルト化するとき』と同様で、キリスト教、ないしはそれに類似した宗教の信徒以外には、ほとんど意味がないような気がする。 とは言え、本書の想定している読者には、受け入れやすい内容なのかもしれない。 いずれにせよ、キリスト教関係者でない人には、総論以外は、読んでもどうかなと思った。

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2005.03.07

ローレライ

映画『ローレライ』を見る。

この映画は、福井晴敏著、『終戦のローレライ (上・下)』、講談社、2002年が原作。 広島に原発が落ちた直後、ドイツの開発した秘密兵器ローレライを搭載した潜水艦で、原子爆弾を阻止するために戦いに赴くという物語。

元々が長い作品だけに、2時間を超える映画になりながらも、それを感じさせない。 ストーリーはともかくとして、違和感を感じさせない特撮とCGにはびっくり。 なかなか説得力のある映像だった。

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2005.03.06

温泉

仕事の関係で温泉に行く。

場所は、北東北の硫黄のきつい温泉。 今年は、雪が非常に多いということで、途中の道がすごすぎ。

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2005.03.05

同人誌印刷品質向上計画 for デジタルコミッカーズ

Operation Cybele著、『同人誌印刷品質向上計画 for デジタルコミッカーズ』、新紀元社、2005年。

本書は、同人誌の印刷の品質を向上させるための本という体裁を取っているが、実は、高度なDTPと印刷の本だ。 はっきり言って、普通のDTPと印刷の入門書よりもレベルが高い。 ただし、あくまでデータのつくり方に関する内容であり、デザインのテクニックなどに関する本ではない。

内容は、現在進行形のDTPの基礎知識、印刷に関する基礎知識、印刷物の出力、カラーマネージメント、DTPソフトとスキャナとフォント、入稿の方法など。 カラーマネージメントに関しては、EPSONの染料系インクジェットプリンタPM-980Cと顔料系インクジェットプリンタPX-G920で、ISO12642カラー出力ターゲットを出力し、この色差を測定した例まで載っている。

問題は、ここまですれば入稿側は完璧だと思うが、保守的な印刷側が対応していない場合があることかも。

昨年、パネルを作成した。 このときに、いろいろ近隣やネットのパネル出力をお願いできるところを調べてみたが、けっこう、Illustrator 8(1998年日本語版発売、現在は11相当)、Photoshop 6(2000年日本語版発売、現在は8相当)でしかデータを受け取らないという場合があった。 最終的に、出力をお願いしたところは、さまざまなデータを受け付けてくれたし、ほとんどの点については非常に満足した。 ただ、カラープロファイルなどをきちんと用意したデータを渡しはしたものの、カラーマネージメントだけは、適切に行ってもらえなかった。 また、本を作ろうとしたときにも、近隣地域をさがしたところ、CTPなどを備えている印刷会社もあったが、そこでもMac OS 9でQuarkXPress 4(1998年日本語版発売、現在は6)を使っていたりして、InDesignやPDF/X-1aなどで入稿できるところは、見当たらなかった。

この本に書かれた方法を遵守すれば入稿OKな、同人誌向けの印刷会社を希望。

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2005.03.04

世界の終わりの魔法使い

西島大介著、『世界の終わりの魔法使い』、河出書房新社 九龍コミックス、2005年を読む。

本書は、以前『凹村戦争』を取り上げた西島大介の最新描き下ろし長編コミックス。

1000年前の魔法大戦で、星々をまたにかけて大殺戮を行った魔王が封じられ、その後忘れ去れてしまった辺鄙な世界が舞台。 この小さな世界では、魔王の魔力の影響か、みんなが魔法を使えるようになってしまっている。 その中で、ただ一人、魔法が使えず、魔法を憎み、科学で飛行する機械を作っている少年ムギが主人公。 ムギは、ある日、魔物に襲われたところを、少女に助けられ、親しくなるとともに、世界の秘密と触れ合うことになるというお話。

西島大介の独特のポップな絵柄と、読む者が何かを投影せずにはいられない、シンボリックな断片を散りばめた物語の組み合わせが、不思議な魅力を作っている。 どことなく、エヴァンゲリオンを思い出させるイメージ(包帯少女、白い翼の生えたワニっぽい魔物など)を描きながらも、ストーリーとしては全く違う方向に突き抜けていた作品。

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2005.03.03

Web Designer 2.0 進歩し続けるWebデザイナーの考え方

長谷川恭久著、『Web Designer 2.0 進歩し続けるWebデザイナーの考え方』、ソシム、2005年を読む。

本書は、以前取り上げた『スタイルシート スタイルブック』の著者の一人による、最近のWebデザインの流れに関する本。

昔から、Webデザインは理想と現実の狭間にあった。 HTMLやXHTML、CSSの仕様というのは、決まっていて、公開されている。 しかし、これらの仕様に沿ってWebページを作成しても、現実には適切でないことがある。

というのも、Webは、Webブラウザを通じて見ることがほとんどで、現実には、そのときどきのWebブラウザ、そして過去のWebブラウザというアプリケーションに縛り付けられている。 そして、Webブラウザは、仕様を100%サポートしていないし、下手をすると間違って実装されていたりするからだ。

一昔前は、table要素、一辺1ピクセルの透明GIF、etc.を使って、ページのレイアウトを行うことが多かった。 しかし最近では、MovableTypeなどの登場やGoogleの検索アルゴリズムの影響、そしてWebブラウザの標準化が進んだことで、HTMLやXHTMLをきちんと書いて、CSSで見栄えをコントロールするという方向に移行しつつある。 ページも、最初に基本的なデザインはしっかり手でやって、その後でCMSを使って作るという雰囲気になりつつある。

本書は、そういう理想と現実の狭間で、現在進行形のWebデザインのトピックを、短くまとめたもの。 全体像をさらっと読みたい人向けの本。 巻末のURL集はなかなか便利。 一方、XHTML+CSSのさまざまなテクニックとか、CMSの選択とか、SEOの効果的な方法とか、各論を詳しく知りたい人向きの本ではない。

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2005.03.02

原作完全版 ジャイアントロボ (上)

横山光輝著、『原作完全版 ジャイアントロボ (上)』、講談社、2005年を読む。

「ジャイアントロボ」と言うと、特撮のイメージ、あるいは今川泰弘監督のアニメのイメージが強い。 というのも、原作の横山光輝自身の作品が、流通していなかったからだ。 そのジャイアントロボが、今回、原作完全版として上下巻、そして資料編が刊行される。

横山光輝のSFものは、『バビル二世』のように、原作はアニメとはまた異なって、主人公側だけでなく、敵側も十分にインテリジェンスを感じさせてくれたりという、独特の楽しみがあったりする。 ジャイアントロボの場合も同様。

今回、ほとんどはじめて原作を読んだが、草間大作が少年というよりは青年だったり、最初の頃はジャイアントロボットと呼んでいたり、けっこう驚いた。

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2005.03.01

BLOOD ALONE (1)

高野真之著、『BLOOD ALONE (1)』、メディアワークス 電撃コミックス、2005年を読む。

吸血鬼を題材にした作品は、最近多いが、本書は、それを美少女ものとして具象化したコミックス。 過去に事件に巻き込まれて吸血鬼になった少女ミサキと、同じく事件に巻き込まれて特殊な眼を持つことになった小説家のクロエ。 この二人のまわりに起こる事件を物語の推進力としながら、大人の男性と少女の間の、恋とも愛とも愛情とも友情ともいいがたい気持ちの交流を描いている。

血縁関係が離れた『Papa told me』というか、極端な話、ブラックジャックとピノコにさかのぼる王道パターンと言えると思う。 そのパターンの中で、本作の場合は、少女のかわいさを、とにかく積極的に描いているのが特徴。 作者の絵が好きなら、おすすめだと思う。

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