「健全な信仰」と「カルト化した信仰」
ウィリアム・ウッド著、21世紀ブックレット 26 『「健全な信仰」と「カルト化した信仰」』、いのちのことば社、2005年を読む。
本書は、以前取り上げた『教会がカルト化するとき』の続編。 タイトル通り、著者はどういう信仰を健全と考えるかを述べた本だ。
それは、非常に簡単に要約すれば、基本的に、聖書、神=キリストに従う信仰生活であり、また自分でよく考え、神のみこころに従うことであるという考え方である。 また、牧師は、人を自分に従えさせるのではなく、自分の方が人に仕える人となり、人の規範となれというものだ。 プロテスタント的な色彩が強い話だと思う。
そして、本書では、そのような考え方に従って、相談事例の断片が簡単に紹介され、それに対して、聖書にはこのように書いてあるという形式で論が進んでいく。 これは、前著『教会がカルト化するとき』と同様で、キリスト教、ないしはそれに類似した宗教の信徒以外には、ほとんど意味がないような気がする。 とは言え、本書の想定している読者には、受け入れやすい内容なのかもしれない。 いずれにせよ、キリスト教関係者でない人には、総論以外は、読んでもどうかなと思った。
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