東大教授の通信簿
石浦章一著、『東大教授の通信簿 -- 「授業評価」で見えてきた東京大学』、平凡社新書、2005年を読む。
本書は、東京大学の教養学部の授業評価のアンケートの集計結果を紹介し、著者自身の意見を述べた本。 ちなみに著者は、アルツハイマーなどの研究をしている人。
それで、この授業評価のアンケートは、教員側で作成したもの。 回答したのは、最後の授業の2週間前の回に出席した学生で、つまり、ちゃんと授業に出てきている可能性が高い人が主な対象だ。
本書の特徴は、回答数がそれなりにあること。 アンケートを実施した授業は全部で2000近くで、回答数が90000近くある。 散布図にして、相関の様子がくっきり出たグラフも載っている。 一方、細かいデータの話はなく、分布の大きな傾向に関することに興味がある人向けの内容。
一通り読むのには、そんなに時間がかからない本だった。 わたしの場合で、所要時間は2時間くらい。 ライトノベルの厚めのやつ程度だろうか。 手に取ってみて、興味があったら、読んでみるのもいいかも。
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