失踪日記
吾妻ひでお著、『失踪日記』、イーストプレス、2005年を読む。
本書は、吾妻ひでおが、2回の失踪と、アル中の入院生活を描いたマンガ。 一部を除いて、ほとんど描き下ろしの作品だ。 初刷が少なかったらしく、本の注文のタイミングを逃してしまい、やっと入手できた。
本書で描かれるのは、1回目の失踪ではホームレス生活。 2回目の失踪ではホームレスの後にガスの配管工。 マンガ家復帰してアル中で入院というもの。
個人的には、ホームレスの話は、ゴミを漁って食料を探す話がつらかった。 アル中の話は、ヤク中の話にも通じるところがあり、実話なのにギャグと親和性が高くて、すごい。 アル中のセルフヘルプグループAAの話も載っているが、これも相当に変な世界。 AAも、心理学書で読むと、その異様な空間が自然に思えてきたりすることもあるわけで、自分がものを考えるときの枠組みのようなものが実感できた。
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