あの日と同じ暑い夏 異時 1
木村明広著、『あの日と同じ暑い夏 -- 異時(コトトキ) (1)』、電撃コミックス、2005年を読む。
これは、「もしも時間旅行者がやってくるようになったら・・・」という設定で描かれたタイムトラベルもののラブストーリー。 シリーズ化する予定らしいが、この巻はこの巻で完結している。
この巻では、ひいおじいちゃん・杉崎慎太の想いを遂げさせたくて、未来からやってきた少女・羽村百合須。 この二人の間に芽生える感情を描いている。
それで、ひいおじいちゃんの想いとは、愛する人から時計をもらったが、今は壊れていて、それを直して返そうと思っていたが、相手が早く亡くなってしまい、心残りであるというもの。 ところが残念なことに、実は、最後までこの物語を読んで、最初から読み返すと、どうもこの設定に無理があるというか、不自然な気がしてくる。 対照的にロバート・F・ヤングや梶尾真治の秀逸なタイムトラベルロマンスものの作品を思い出してしまった。
ところで、作品中に、百合な関係を迫る話があまり強い必然性がない状態で説明なしに出てくるのだが、もうそういう時代になってしまったのだろうか。
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