奈良美智 From the Depth of My Drawer 弘前展
青森の弘前でやっている奈良美智 From the Depth of My Drawer 弘前展を見に行く。
弘前は、今日は雨がときどきぱらつく肌寒い天気だった。 弘前出身の奈良美智。 目つきに特徴のある女の子、犬の絵などが印象的なアーティストだ。 彼の絵の中には、ノートの切れ端に描いたラクガキ風のものもあるが、それがアートとして成立してしまうところが、奈良美智のすごいところのような気がする。
今回の展覧会の会場は、吉井酒造の大正年間に作られた煉瓦倉庫。 この会場がすごくいい。 まず、非常に暗い。 絵にライティングすると、そこだけちゃんと浮かび上がり、かっこいい。 会場内を歩いていると、子どもの頃に、蔵や洞窟、夜中の学校などを探検していたときのような気分になってくる。 そして、元々存在していたいろいろなパーツが、そのままで一種のオブジェとして機能し、これもノスタルジックでありながら、どこかトンがった雰囲気を作ってくれる。 あと、場所によっては、わざと木の板を床に敷いたところもあり、ここを歩くとミシミシと音がして楽しい。
つまり、展覧会の会場が、日常から逸脱し、どこか懐かしくておしゃれでなんとなくおもしろい空間になっているのということだ。 これが、奈良美智の絵の感じとちょうどシンクして不思議な気分を演出してくれる。
会場係の方たちは、ボランティア・スタッフのようだったが、かなりの人数が配置されていてびっくり。 人気のほどがうかがえる。
それから帰りに、グッズを見たけれど、中には値段を見てびっくりするものもあった。
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