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2005.04.30

WILLCOM AH-K3001V

5月1日から、WILLCOMのPHSが、WILLCOMのPHS同士であれば通話料が定額になるということで、他社PHSから乗り換えた。 7月1日からは、パケット定額プラン「リアルインターネットプラス[x1]」もはじまるが、これも待ち遠しい。 なお、機種は、「京ぽん」と呼ばれているAH-K3001V。

せっかくAH-K3001Vなので、いろいろとためす。

まずは、通話の可能なエリアの確認。 これは、普段の生活圏では、特に問題なかった。

それから、基地局から位置情報を割り出す機能。 「現在位置を表示@えあえじほん」経由で、Mapionの地図を見てみると、200〜300m程度の誤差は見られるが、大雑把には位置がわかることを確認した。

また、普段はWindowsとMac OS XとBSD系UNIXを使っているが、この内、WindowsとMac OS Xで、ダイアルアップの接続と、データのフォルダなどにアクセスできることを確認(Mac OS Xは、「One Small Step」さんのUSBドライバ他を利用)。 自作MIDIを着信音として設定することに成功。 後で、電話帳のデータを登録しようと思うが、これは付属のソフトを利用して、Windowsから行うことになりそう。

ブラウザのOperaは、基本的に普段使っているサイトへのアクセスは問題なし。 ただし、画面サイズがどうしても240x320なので、拡大縮小しても微妙と言えば微妙。

あとは、電子メール。 普段は、メインの電子メールは、sshのポート転送を使ってアクセスして使っているので、これは無理。 というか、そもそもこれが可能なのはPCかPDAの一部だけなので、致し方ないかも。 メールの転送をしようかという気にもなるが、フィルタリングのポリシーが悩ましい。 一方、pdx.ne.jpドメインのメールサービスの方はいい感じ。 しかし、pdx.ne.jpドメインのメールって、WILLCOMのサービス経由でないとアクセスできないのだろうか。 それならそれでいいけれど。

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2005.04.29

ないしょのつぼみ 1

やぶうち優著、『ないしょのつぼみ (1)』、ちゃおフラワーコミックス、2005年を読む。

本書は、少女の思春期の恋愛を描いた『水色時代』のやぶうち優による、少女の性に関するコミック。 「小学五年生」で連載されていたもの(実際には最初の話は「小学四年生」に掲載)。

たとえば、第一話では、主人公のつぼみちゃんに、今度、新しく妹か弟ができたというところからはじまる。 それで、友だちにそのことを教えたら、赤ちゃんができるのは、おとうさんとおかあさんがえっちなことをしたかららしいと教えられてびっくり、といったような展開になる。 その他、後のお話では、はじめてのブラジャーとか、初潮とか、異性を意識する話などが、ストーリー仕立てで、紹介されていく。 また、男の子側の話も描かれていて、たとえば夢精の話なども出てくる。

やぶうち優は、こういう話を描くのが本当にうまいなあと感心。

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2005.04.28

あの日と同じ暑い夏 異時 1

木村明広著、『あの日と同じ暑い夏 -- 異時(コトトキ) (1)』、電撃コミックス、2005年を読む。

これは、「もしも時間旅行者がやってくるようになったら・・・」という設定で描かれたタイムトラベルもののラブストーリー。 シリーズ化する予定らしいが、この巻はこの巻で完結している。

この巻では、ひいおじいちゃん・杉崎慎太の想いを遂げさせたくて、未来からやってきた少女・羽村百合須。 この二人の間に芽生える感情を描いている。

それで、ひいおじいちゃんの想いとは、愛する人から時計をもらったが、今は壊れていて、それを直して返そうと思っていたが、相手が早く亡くなってしまい、心残りであるというもの。 ところが残念なことに、実は、最後までこの物語を読んで、最初から読み返すと、どうもこの設定に無理があるというか、不自然な気がしてくる。 対照的にロバート・F・ヤングや梶尾真治の秀逸なタイムトラベルロマンスものの作品を思い出してしまった。

ところで、作品中に、百合な関係を迫る話があまり強い必然性がない状態で説明なしに出てくるのだが、もうそういう時代になってしまったのだろうか。

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2005.04.27

お兄ちゃんはプログラマ

藤山哲人著、『萌えるSE 業界ノベルズ お兄ちゃんはプログラマ』、技術評論社、2005年を読む。

本書は、ソフトウェア開発会社にプログラマとして入社した大町学が、同じ職場のオタク趣味のプログラマたちと、ある1本の業務用ソフトウェアの開発をするという話。 社長の娘で中学生のあずみちゃん、ソフトウェアの発注元の担当で巨乳の須坂麗華あたりが、ポイントか。 内容は、同僚のオタク話三昧、ソフトウェア開発のダメダメ話、あずみちゃんの萌えイベントといったところ。

しかし、どういう読者を想定しているのかはよくわからなかった。 萌えといっても、シチュエーション的に萌えだよねというシーンがいくつかあるだけで、実際に萌える内容かというとそうでもないような気がする。 イラストもちょっと違和感が・・・。

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2005.04.26

羊の宇宙

夢枕獏作、たむらしげる絵、『羊の宇宙』、文藝春秋社、2005年を読む。

本書は、羊飼いの少年と世間的には死んだことになっているアインシュタインが、宇宙について対話するというお話。 たむらしげるのファンタスティックな絵がついて、いい雰囲気の本になっている。

とはいえ、本書の中で少年とアインシュタインが交わしている議論は、現在の宇宙論ではなく、夢枕獏が『上弦の月を喰べる獅子』などで描こうとしてきたものだ。 とても「いいお話」であり、心和む内容ではあるが、現代科学の本ではない。

たとえば、宇宙で一番速いものの話と関係して、同時性みたいな話も出てくる。 しかし、少年が語っていることは、相対論とは食い違っているような気がする。

なお、本書は、1998年に講談社から出ていたもののデザインを変更したものだ。

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2005.04.25

DOKURO -毒狼- 1

猿渡哲也著、『DOKURO -毒狼- (1)』、ヤング・ジャンプコミックスBJ、2005年を読む。

本書は、カルト教団とその脱会者によるメチャクチャな殺し合いを描いた作品。 一種の荒唐無稽なハードボイルド・バトルものだと思えば間違いない。

設定は、タケオという青年が主人公。 彼が子どものころ、自分の病気が原因で、母がカルト教団に入信。 そして、教祖のなぐさみものにされ、焼身自殺をはかって、行方不明になる。 子どものタケオは、その後、教団の殺人部隊の精鋭に成長するが、脱走する。 現在は、教団の殺人部隊に追われながら、戦いをいどむというもの。

とにかく、教団の擁している殺人部隊がすごすぎ。 車椅子のばあさんが、マシンガン両手にぶっぱなしたりする。 一般の信者も教団の敵を殺すために、わらわら集まってくる。 主人公の方も、主人公の方で、ワイヤーで戦ったりする。

ちょっと変わったバイオレンスなバトルものが好きな人向きかと。

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2005.04.24

キリスト教は邪教です!

F.W.ニーチェ著、適菜収訳、『キリスト教は邪教です! -- 現代語訳『アンチクリスト』』、講談社+α新書、2005年を読む。

本書は、ニーチェが精神を病む前年に書いた『アンチクリスト』を、口語調で書き直したもの。 読みやすくて、2、3時間もあれば読めてしまうので、興味があったらおすすめ。

本書の主張は、「それは妥当なのか?」という部分もなきにしもあらずなのだが、とにかくニーチェがメチャクチャにキリスト教をけなしているのが痛快。 大まかに言えば、人間は高みを目指すべきなのに、テキトーな奇跡物語や非論理的なものをとにかく信じさせているキリスト教がそれを邪魔しているという主張が行われている。 文中では、キリスト教や、それに共鳴した思想家たちをガシガシけなしまくる。 あと、けっこう、ユダヤ教もけなしていて、これが後にナチスに利用されたりもするわけだが。

何にせよ、強烈な本であったことは間違いない。

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2005.04.23

奈良美智 From the Depth of My Drawer 弘前展

青森の弘前でやっているnarahiro 2005奈良美智 From the Depth of My Drawer 弘前展を見に行く。

弘前は、今日は雨がときどきぱらつく肌寒い天気だった。 弘前出身の奈良美智。 目つきに特徴のある女の子、犬の絵などが印象的なアーティストだ。 彼の絵の中には、ノートの切れ端に描いたラクガキ風のものもあるが、それがアートとして成立してしまうところが、奈良美智のすごいところのような気がする。

今回の展覧会の会場は、吉井酒造の大正年間に作られた煉瓦倉庫。 この会場がすごくいい。 まず、非常に暗い。 絵にライティングすると、そこだけちゃんと浮かび上がり、かっこいい。 会場内を歩いていると、子どもの頃に、蔵や洞窟、夜中の学校などを探検していたときのような気分になってくる。 そして、元々存在していたいろいろなパーツが、そのままで一種のオブジェとして機能し、これもノスタルジックでありながら、どこかトンがった雰囲気を作ってくれる。 あと、場所によっては、わざと木の板を床に敷いたところもあり、ここを歩くとミシミシと音がして楽しい。

つまり、展覧会の会場が、日常から逸脱し、どこか懐かしくておしゃれでなんとなくおもしろい空間になっているのということだ。 これが、奈良美智の絵の感じとちょうどシンクして不思議な気分を演出してくれる。

会場係の方たちは、ボランティア・スタッフのようだったが、かなりの人数が配置されていてびっくり。 人気のほどがうかがえる。

それから帰りに、グッズを見たけれど、中には値段を見てびっくりするものもあった。

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2005.04.22

ロマンシング・サガ Minstrel Song

「ロマンシング・サガ -- Minstrel Song」、スクウェア・エニックス、2005年を買う。

これは、スーパーファミコン、ワンダースワンなどで発売された1作目の「ロマンシング サ・ガ」のリメイク作品。 PlayStation2の特性を活かして3D化、マップの変更、キャラクターの追加などが行われている。

基本的に、昔の「ロマンシング サ・ガ」に準じている。 「そうそう、あまり戦闘しまくると後が大変なことに・・・」などと思い出しながら、プレイしてしまった。 思わず『ロマンシング サ・ガ大事典』、NTT出版、1992年などを引き出してしまう。

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2005.04.21

「ブック・ポータル」サービス中止のお知らせ

TRC図書館流通センターの「ブック・ポータル」サービス中止のお知らせを読む。

「「TOOL i」「TOOL i-S」「bk1」のサイトの内容を充実させたので、8月半ばを目処に終了」ということで、ちょっとショック。 実は、わたしは、新刊をチェックするのに、ブック・ポータルのサービスを毎日のように利用していた。

Web通販の書店サイトはいくつも存在しているが、なかなか統一した形式で、出版の流通にのった本をほとんど全部紹介してくれるサイトというのはなかった。 ブック・ポータルの場合、ジャンル別に分類して、これをやってくれたので、本をチェックするのがとても楽だった。 しかも、チェックし忘れても、TRCの場合、金曜日には過去1週間分の本を全部リストにまとめてくれるので、とても便利だった。 たとえば、ここ1週間の宗教関係の新刊は、ブック・ポータルの週刊新刊案内で「宗教・民族・人類」をチェックすれば、OKなのだ。

今後は、個人の利用者なので、bk1の「新入荷一覧」を利用してねということなんだろうけど、個人的には、「単行本」と「文庫・コミック」という分類しかないので、ブック・ポータルの方がありがたいんだけど。 うーん、残念。

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2005.04.20

成長のための効果的(な)方法

ふと思い立って、エリック・H・マーカス著、国谷誠朗編訳、『成長のための効果的(な)方法』、チーム医療、1990年を再読する。

本書は、JICE(立教大学キリスト教教育研究所)から出ていたJICEシリーズV『ゲシュタルト・セラピー入門』、『誘導イメージ』(1980)、JICEシリーズVII『対話の秘訣』(1981)などを3冊を一つにまとめたもの。 『対話の秘訣』は、神経言語プログラミング(NLP)に関する内容だ。 それぞれ二十数年前に書かれたものだが、非常に簡潔にまとめられていて、わかりやすい。

特にNLPに関しては、ゴテゴテ余計なことが書かれていて話の焦点がはっきりしない本が多いが、本書におさめられた『対話の秘訣』は非常に明確。 NLPというのは、セラピーの達人の技を分析してその秘訣を明らかにしたものという宣伝が建前になっているが、たいがいの本ではむしろ話がややこしくなっていて、それっておかしいのではという気がしてくる。 いや、そもそも調べてみたけどセラピーとして有効とは思われなかったとか、理論の正しさが確認できなかったという話もあるくらいなので、アレですが。

久々に読み返したけど、薄いながらもいい本なのではと思った。

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2005.04.19

天啓のゆくえ

弓山達也著、『天啓のゆくえ -- 宗教が分派するとき』、日本地域社会研究所、2005年を読む。

本書は、博士論文をもとにしたもので、天理教からどのような教団がどのように分派したのかを論考したもの。

教祖たちの存命中に起きた教団内部の霊能者による分派騒動。 教祖の中山みきが亡くなった後、教団は発展するが、取り締まりにより減速。 そして、教祖が生前に述べた自分は「105歳定命(大正5年に対応)」であるという話に重きをおき、新たに天啓を取り継ぐものが現れるという期待が満ちた大正初期に、起こった分派。 昭和初期の終末論というか世の中に大きな変化が発生するというビジョンを持った分派の誕生。 ただし、これも戦後になると、個人的な救済に重きがおかれていくケースが多い。 そして近年ニューエイジ的な傾向を強めている伊藤青年こと大徳寺昭輝の話へと至る。 話としては、霊能力を発現させたもの、教団に対して自らの正統性を主張したもの、予言の成就を主張したものが、分派しているという感じ。

分派しつつも、天理教の教祖の中山みきに対する何らかの求心力をないがしろにしていない場合が多いというのがおもしろかった。 天理教に関する本ではあるが、今までは大本教が何故、多数の人を引きつけたのかが理解できなかったが、本書を読んだことで、なんとなく以前よりはわかってきたような気がする。 あと、個人的には、天理中学校の校長も勤めた廣池千九郎のモラロジー研究所や麗澤大学などの廣池学園の話とかも読みたかったかも。

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2005.04.18

絶望系 閉じられた世界

谷川流著、『絶望系 閉じられた世界』、電撃文庫、2005年を読む。

本書は、《涼宮ハルヒ》シリーズで有名な谷川流の最新作。 登場人物のほとんどが壊れているというとんでもない作品。

カミナとミワという愛憎まみれた姉妹。 その妹ミワと恋人の杵築(キヅキ)。 そしてその友人の建御(タケミ)。 古事記にゆかりの名前を持つ4人の登場人物。 彼らの言動は、この世界の理に疑問を投げかける。

そして、悪魔、天使、死神、幽霊。 道化じみた悪魔と天使と死神は、人でないが故に壊れることはなく、論理を弄ぶ。

そして描き出されるのは、陰惨な関係、陰惨な事件。 一見、電撃文庫の萌え系のイラストにパッケージされていながら、描写内容は前衛系というか、アダルト指定されそうなものになっている。

この作品の特徴は、ストーリーが進んでいくにつれて、物語世界の論理が変わっていってしまうことだ。 一見、あるときは不条理人格破綻系の萌え物語だったり、あるときはこの世界は狂っているというグノーシス的な世界観だったりするのが、数ページで突然にひっくり返ってみたりする。

いずれにせよ、普通のライトノベルではないので、それを求める人向きではない。 時代が時代なら発禁になっていそうなぶち壊れた物語を読みたい人におすすめ。

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2005.04.17

ピアノの森

一色まこと著、『ピアノの森』が、現在発売中の週刊モーニングで連載が再開された。

『ピアノの森』は、「アッパーズ」誌上で連載されていたが、2年程前に連載が中断。 その後、「アッパーズ」がなくなってしまった。

ストーリーは、ピアノをめぐる2人の少年を中心に展開する。 一人は、偉大なピアニストの父を持ち、譜面通りに完璧に演奏する雨宮修平。 もう一人は、裏の社会の人々が暮らす「森の端」に育ち、定まった譜面を自由に離れ、聴くものの心をつかむ演奏をする一ノ瀬海。 この対照的な2人は、お互いに影響を与えあう。 そして、この2人は全国ピアノコンクールの予選に出場し、雨宮修平が優勝するが、一ノ瀬海の演奏はその後長く波紋を投げかけ続けるというもの。

ピアノコンクールでの勝負の話が、一応、ストーリーの頂点だった。 残念ながら、時が流れた後日談は、話が錯綜してしまっていた。

今回、復活した連載を見たが、充電期間は十分で、今後の展開が楽しみな感じなっていた。 そもそも演奏とは何なのか、形にがっちりはまったものなのかというのが、この作品のテーマ。 雨宮修平や一ノ瀬海という天才ではなく、海の演奏に感銘を受けたものの、普通の少女である丸山誉子にスポットライトが再び当たる。

なお、途中でとまっていた単行本も7月22日に10巻が予定されている。 また、現在、新装版が1〜3巻まで出ているが、新装版1〜9巻のカバーだけ300円程度で送ってもらえるキャンペーンも7月30日まで実施されている。

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2005.04.16

OSの起動画面などのスクリーン・ショット

OSの起動画面のスクリーン・ショットを撮る。

スクリーン・ショットを撮るのは、Windowsだったら「Print Screen」ボタン、Mac OS Xだったらグラブというアプリケーション、X Window Systemだったらxwdコマンドなどでできるようになっている。 でも、それはOSが起動し終わって、場合によっては更にログインした後の話だ。

なので、この方法では撮れないスクリーン・ショットに、OSの起動画面、ログイン画面、ログアウト画面、OSの終了画面などがある。 昔は、適当に文字を表示するプログラムや、GUIアプリの作成プログラムなどで、それっぽくこれらの画面を表示するアプリケーションを作成していたが、だんだんルック&フィールが精微になってくるようになって、難しくなってきた。

今回は、FreeBSDやLinuxやWindowsのこれらの画面を撮りたかった。 そこで、Mac OS XにVirtual PC 6を入れて挑戦してみた。 結果、無事、インストールできて、スクリーン・ショットもとれた。 とは言え、PowerPC G4 867MHzのマシンで、メモリは640Mつんでいたが、どうもディスクアクセスが重くて重くて、インストールや起動では時間がやたらにかかるという、えらい目にあってしまった。 もっとリソースのふんだんなマシンでVirtual PC 7を使えば、この状況は改善されるのだろうか?

それから、LinuxをWindows XP上で非管理者権限で動かしたかった。 そこで、KNOPPIX日本語版のCDを作成し、CDに入っているQEMUというWindows用のエミュレータ上でKNOPPIXを起動した。 が、これも上記のVirtual PC並の苦行に。 どうも、ディスクアクセスか、CDからのデータの読込みがのろいような気が。 更に、処理自体も相当重いっぽい。

うーん、悩ましい。

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2005.04.15

スーパーサイズ・ミー

マクドナルドの商品だけで31日間過ごしたらどうなるのかという実験を映画にした『スーパーサイズ・ミー』

この映画を以前見たときに、もやもやしたものを感じた。 それは、自己責任の問題だ。

この映画では、冒頭において、「太ったのはマクドナルドのせいだ」と訴訟を起こした2人の少女の話が紹介される。 そして、学校現場へのファーストフードの侵入、大々的な広告などによる販売戦略の威力などが取り上げられていく。

また、商品の提供側に立つ人たちの談話も取り上げられる。 そこでは「食と健康」に関しては、教育が重要であり、我々は教育に力を入れているのだという主張が繰り返される。

わたしたちには、自分で選択できる権利があり、その結果は自分で背負うことになる責任があるというのが、建前だ。 でも、人は、目の前の利益や、他人の意見に、とっても簡単に左右される。 気持ちもそんなに簡単に自分でコントロールすることはできない。 自由意志と、さまざまな外因のパワーバランスは、とても一筋縄ではいかない。

そういえば、もうすぐ5月号が出てしまうけど、「サイゾー」4月号の山形浩生の「山形道場」の「自由ってなんだろう」には、ダニエル・デネットの『進化する自由』(5月刊予定)の話が書いてあった。 デネットによれば、さまざまな誘惑などに囚われないで合理的に行動することこそが自由意志の自由意志たるゆえんだという。 これは何をしてもいい自由みたいな考え方とは、ちょっと違う。 同じ自由という言葉を使っていても、規範などからの自由と、誘惑からの自由では、方向が随分変わってくる。

自由、自由、・・・、???。

とりあえず、デネットの『進化する自由』を読んで、よく考え直してみたい。

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2005.04.14

How to Blog Safety

ちょっとハードすぎてしばらく休んでいたけれど、復活。

デジタルな世界での自由を守ることを掲げている団体EFF(Electronic Frontier Foundation)。 最近では、AppleがMacに関する3つのニュース・サイトに情報源の開示を求めた裁判にも関わっていたりする。 このEFFが公開した"How to Blog Safety(About Work or Anything Else)"を読む。

参考: ITmedia「「Blogでクビにならないために」 -- EFFが提言」

この記事は、要するに、Webで何かを公表すれば、原理的には誰にでも発見される可能性があること主張し、そのリスクに注意を呼びかけている。 言論の自由云々言ったところで、会社員が自分の会社の悪口を書いたりすれば大変だ(逆に、身元を隠して自社の擁護をしていた記者のウェブログが炎上したこともあったが)。 それで、身元が割れないようにすることや、会社で業務以外にネットを使用しないことや、あるいは読者を限定することなどについて、具体的な内容に踏み込んでアドバイスしている。

ウェブログに限らず、Web上で何かを書くということは、結局、情報を流通させたいか、人と交流したいということだろう。 前者の場合は、他者の知らないおもしろい情報を提供したいと思うだろう。 後者の場合には、自らを詳らかにして、他者からより理解されたいと思うだろう。 それには、自分の仕事や知人のことを「ひそかに」おもしろおかしく悪口まじりに秘密の情報もからめて書きまくるのが、安直な方法だったりする。 思わず、その場ではのみ込んだ言葉を、どこかで書いてみたくなったりすることもあるだろう。

だから、EFFの推奨するのは、このある意味とても「おいしい」部分をやめておけということなのではないかと思う。 たぶん、この縛りを守ろうとすると、書き続けようというインセンティブがかなり失われてしまうのではないだろうか。

そうは言っても、EFFの言っていることはとても正しいと思う。 正しいだろうけれど、実効力はどのくらいある提言なのだろうかと思うのだ。

内緒だけど、人には話してみたい。 できれば多くの人に聞かせたい。 でも、ばれてはやばい人には秘密。

結局、そんな都合のいい、ありもしない幻想を求めているわけなんじゃないかと。

もっとも、多少の制限付きの話がしたければ、ウェブログではなく、SNSという選択もあることはあるかもしれない。 しかし、そうは言っても、原理的に完全な秘密話なんてあり得ない。 また、SNSの場合は、ある程度の自己管理能力がないと破綻する可能性も・・・。 仕事中のmixiでクビにされたなんて話が、どのくらい出てくるのか、興味深いところ。

参考: 吉村智樹の原宿キッス「mixiに気をつけろ!」

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2005.04.13

コンピュータで知る 色彩と画像表現

金子良二著、『コンピュータで知る 色彩と画像表現』、九天社、2005年を買う。

本書は、Photoshopで実際に試しながら、色とその表現技術の歴史を辿るという内容。 そう聞くと、今日流行りのカラー・マネージメント・システム(CMS)とかの話が書いてあるような気がするかもしれないけれど、本書はもの凄くオールドな内容で、そういうことは全然書いてない。 しかし、非常に趣味的な内容で、おもしろいと思える人にはおもしろい本ではないかと思う。 そういう意味で、購入する場合には、よく中身を確認してからの方がいいだろう。

内容は、最初は簡単にRGBの加色混合と、CMYKの減色混合の話からはじまって、白黒写真、3色のフィルタを使って撮影した白黒写真を組み合わせて作るカラー画像、カラー印刷、そしてカラー写真、カラー映画、デジタル画像へと、Photoshopでエミュレートしながら色再現の歴史が解説されていく。 また、印刷技術の方も、石版、ガラス版、現代の印刷技術と紹介される。 また、アルタミラの壁画の彩色方法や、メゾチント、リソグラフ、シルクスクリーンなどの表現技法も紹介されている。

なお、本書にはサンプル画像は全く付属していない。 中で使われている画像のほんの一部はURLも示されているが、既に消滅しているものもあった。 Webページ上のリソースを使うとこういうことがあるし、できればサンプル画像はつけて欲しかったかも。

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2005.04.12

ちょっと無理しすぎ

ちょっと無理しすぎて動けない。 一回休み。

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2005.04.11

ガーデンコレクション

BANDAIが発売しているガーデンコレクションの「3.アメリカンショートヘア」を買う。

これは、フィギュア付きの草の栽培セット。 実は、これでもキャンディトイというシリーズの一つで、食玩の一種で、コンビニなどで販売している。 ちなみに他のキャンディトイは、キャラクターものが多い。

付属のフィギュアは、ウサギ、ハムスター、猫、犬で、色違いで2種類ずつ。 箱に種類が書いてあるが、どちらの色なのかまではわからない。 アメリカンショートヘア(猫)のフィギュアは、けっこう、毛とか、目の感じがよかった。

それから草の方は、チモシーという牧草。 ガーゼのしいてあるベースにタネを蒔いて、水をやると数日で芽が出て、更に数日で生い茂った感じになるらしい。

こういう栽培セットって、終わりがなんとなくさびしい。 などと、育てる前から思ってしまう・・・。

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2005.04.10

ななこSOS 2

吾妻ひでお著、『ななこSOS (2)』、ハヤカワコミック文庫、2005年を読む。

吾妻ひでおの作品は、ともすれば、普通の人を置いていってしまうところがあるが、『ななこSOS』は絵もストーリーも普通の人が十分楽しめるようなものになっているという意味で特徴的な作品。

お話は、超能力を持っているがドジで気弱な少女ななこと、それを使って金儲けをたくらむ天才少年四谷と、ななこに思いをよせる飯田橋という3人を中心としたドタバタのギャグ。 アニメ化もされたが、このギャグが現実にアニメにすると無理があるため、原作との類似点はそれほど多くない。

ちなみに、文庫版は全3巻。 この2巻の解説は竹本泉だった。

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2005.04.09

機動戦士ガンダム 一年戦争

「機動戦士ガンダム 一年戦争」、バンダイ、ナムコ、2005年をプレイする。

これは、バンダイとナムコによる共同開の発地上と宇宙でガンダムを操縦して、TV+映画版のストーリーをすすめるゲーム。 中には、白兵戦や機銃で航空機を落とす面もある。

3Dモデルは、メカに関しては現代的にデザインされ直されそれなりにかっこいいが、人物の方はいまいち。 一方、アニメのパートは土器手司氏のタッチできれいに描きなおされている。 それから、戦闘における代表的な名場面は、3D CGで再現されていて、これは今までの他の作品よりもレベルが高いように感じた。 個人的には、ニュータイプ共振のシーンはけっこう没入感があって印象的だった。

問題は、ゲームとしての側面。

まず、操作は、アナログ・ジョイスティック2本で、それぞれ自機の移動と視点の移動を行う。 自機の移動と視点の移動の両方を同時にコントロールするのは大変で、慣れないと結構厳しい。

特に静止した状態での旋回がのろくて、敵を視界に捉えるのに最初はかなり苦労した。 でも、このゲームは、はっきり言って、照準に敵を自力でおさめる必要がある(一度捉えたら多少自動で追従してくれる機能も選べる)ので、あまり早く旋回できたりすると、アナログ・ジョイスティックでは微調整が難しいため、かなり難易度が上がってしまいそう・・・。 いずれにせよ、攻撃の回避と敵を照準に捉え続けるという2つのことを同時に行わなければならないので、慣れが必要だ。

それから、攻撃などは、通常 PlayStationのゲームでよく遣われる○×△□ボタンではなく、L1、L2、R1、R2に、それぞれダッシュ、ジャンプ、射撃、格闘が割り当てられている。 これまた、最初は非常にとまどいがち。 ちなみに、このようになっているのは、操作のためにアナログ・ジョイスティック2本に、常時、指を置く必要があるからだろう。

このゲーム、こんなふうに、同時に要求される操作の量が多い。 慣れてきても、頭が操作でいっぱいになってしまって、その分、どうしても戦闘が単調になりがち。 また、狭い足場を延々とジャンプして高い塔を登らされるステージがあったりして、一度落ちるとこのだるい作業をやりなおさなければならず、ストレスもたまりがち。 そもそもアナログ・ジョイスティックやL1、L2って、あまり精密なコントロールができないので、こういうのは勘弁して欲しい。 昔のアーマードコアやPS2版のバーチャロンにもあったけど・・・。

演出とかはいいなあと思ったところも多いので、ゲームとしての部分がもったいないように思った。

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2005.04.08

BSD HACKS

Dru Lavigne著、桃井康成監修、林秀幸訳、『BSD HACKS -- プロが使うテクニック&ツール100選』、オライリー・ジャパン、2005年を読む。

本書は、タイトルは『BSD HACKS』で、NetBSDやOpenBSD、Mac OS Xにも対応している部分もあるが、どちらかと言えばFreeBSDを中心とした記述になっている。 FreeBSDに関する細かいテクニックをいろいろと知りたい人向けの本だと思っていれば、たぶん間違いないだろう。

個人的には、Norton Ghost(ハードディスクのイメージを作成して、たくさんのマシンにコピーしまくるソフト)のUNIX版のようなソフトがあること、FreeBSD 5.x以降でブート時の表示が変わったが、これを変更する方法、Blowfish暗号化したパスワードを使う方法、コマンドを複数のマシンで実行する方法、ウィルス・スキャンの導入、カーネルの動的なチューニング方針、プレゼンマシン用のEnlightmentの使用方法などが、特に参考になった。 あと、バックアップに関しても、けっこう、詳しい。

早速使ってみます。

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2005.04.07

「心理テスト」はウソでした。

村上宣寛著、『「心理テスト」はウソでした。 -- 受けたみんなが馬鹿を見た』、日経BP社、2005年を読む。

本書は、検証されていない、あるいは検証が不十分な心理テストを批判した本だ。 取り上げられているのは、「血液型人間学」「ロールシャッハ・テスト」「YG性格検査」「内田クレペリン検査」など。 また、特に別に章が用意され、どうにでも解釈できるそれっぽい性格診断を渡せば、多くの人が当たっていると錯覚してしまうという「バーナム効果」が説明されている。

本書の特徴は、ダメならダメで、その根拠が明確にされ、ばっさばっさと切り捨てていくところだ。

血液型は調べてみるとまるで当たらない。 ロールシャッハは、検査を実施する人によって結果が異なりすぎる。 もっとも、知的水準と統合失調症はある程度チェックできるが、それよりずっと簡単な方法がある。 YGは、その12分類が妥当でなく、検査として適切なチェックがされていないし、理論も強引で当てにならない。 内田クレペリンは、知能の指標程度にしかならず、それならもっと簡単な方法がある・・・

特に、1984年の第3回日本臨床心理学会のシンポジウムで行われたイベントの話が最高。 これは、ロールシャッハの大家が、検査に対するクライアントの反応だけをたよりに、そのプロファイリングをするというものだ。 まるで、占いの射覆(せきふ = 箱に何が入っているかを占う)のような感じ。 それで、その結果は・・・。

「男根が」、「男根が」と男根にこだわる話が多かった。 更に、3人とも、相当食い違った人物鑑定をして、しかも現実とは一致しない・・・。

ここまで来ちゃうと、よく知らないクライアントと話すきっかけのネタか、偏見の強い予断の源にしかならないのでは。

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2005.04.06

聖神中央教会

今日は、朝から、エンドレスに仕事に埋もれていて、遅くに帰宅して、更に仕事をしていた。 ニュースやメールなどをチェックしなおして、聖神中央教会の事件に気がついた。

参考: 弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS BLOG版「聖神中央教会」事件、滝本太郎『日常生活を愛する人は?』 「性善でも性悪でもない」、【いろんなことが好きなんだ】「二つの名前を持つ容疑者」、産経夕刊「いつかこういう事態に」

この教会のトップページを見ると次のようにあるではないか・・・

●当教会は、プロテスタントの教会です。エホバの証人(ものみの塔)、統一教会、モルモン教、その他の新興宗教とは全く関係ございません。
●あらゆる宗教、信仰の問題についても、ご相談ください。
●金品など、全く必要ございません。どうぞお気軽におこしください。

他のページも見てみると、永田保(金保)牧師は1980年代に韓国で福音系の熱いキリスト教を学んで帰国して、宗教法人格を取得。 その後、盛んに活動し、支部を設立。 国内だけでなく国外にも支教会を持っているらしい。

胸が痛すぎる話が次々と・・・。 ぜひ、きちんと調査が行われることを祈ってならない。

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2005.04.05

聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり

柿崎俊道著、『聖地巡礼 -- アニメ・マンガ12ヶ所めぐり』、キルタイムコミュニケーション、2005年を読む。

本書は、アニメを中心に、舞台となった土地を、作品中の絵と実際の土地のカラー写真をまじえながら紹介した本で、全ページ・フルカラー。 紹介されているのは、「フルメタル・パニック?ふもっふ」「天地無用!魎皇鬼」「新世紀エヴァンゲリオン」「R.O.D.」「げんしけん」「アベノ橋魔法☆商店街」「朝霧の巫女」「ラーゼフォン」「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」「究極超人あ〜る」「魔法遣いに大切なこと」「コメットさん☆」など。 それ以外にも、何作品か小さく紹介されている。

「R.O.D.」を見たとき、なじみの神保町の実在の古書店がたくさん出てきて、結構、感動したが、こういうのは、他の作品の場合にもよくある。 「雲のむこう、約束の場所」は、青森の蟹田付近が舞台だが、既に、それらを検証するページもたくさんある。 「コメットさん☆」は見ていないけれど、本書で鎌倉が舞台と知って、見たくなった。

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2005.04.04

ユリイカ 2005年4月号

「ユリイカ 詩と批評」2005年4月号 特集・ブログ作法、青土社を読む。

特集記事は全部読んだ。 ウェブログ以前の昔話が書いてあると、とりあえず安心してしまう、自分をどうかと思う。 稲葉振一郎「BBSからブログへ」とか、スズキトモユ「ブロガーがネットを発見する」のように、昔、熱かった時代があった系の話に、ピンポイントにはまる。

ピンポイントにはまって、自分の身を顧みてみて、今のこのぬるい状態もまたいいかもと、悟った(間違いなく錯覚)ような気分になった。

何かを書いて公開して、そこを見てくれる人がいて、それがうれしくてまた書いて。 自分で前に書いたものを読み返してみて、いろいろ考えて。 うん、まあ、これもいいかもと。 そんなこと言いながら、Google Danceやマスメディアのきまぐれに踊ってみたりと、矛盾したことをしてみたり。

何やら、とりとめのない自由連想モードに入っているのだった。

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2005.04.03

自分で作るblogツール PHP編

blogmapの人、石川直人著、『自分で作るblogツール -- PHP編』、ソフトバンク・パブリッシング、2005年を買う。

本書は、PHPでウェブログ・ツールを実際に作ってしまうという本。 書かれている通りに進めていくと、bloxsomのPHP版みたいな感じのウェブログ・ツールを作ることができる。

具体的には、テキスト形式の個別記事データ・ファイルを読んでテンプレートを適用して表示する、ブラウザから記事データを投稿する、記事のインデックスの生成と利用、ファイルのアップロード、コメント、メールによる記事投稿、RSSの生成、XML-RPC ping、TrackBack、Amazonのサービスの利用など。

本書を一通りためしてみると、現行のウェブログのしくみがよくわかると思う。

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2005.04.02

人脈づくりの科学

安田雪著、『人脈づくりの科学 -- 「人と人との関係」に隠された力を探る』、日本経済新聞社、2004年を読む。

本書は、以前取り上げた『新ネットワーク思考』『スモールワールド・ネットワーク』の、組織論版のような本。 個々の人間の属性よりも、その織りなす人的ネットワークにフォーカスすると、何が見えてくるのかを、転職に関する「弱い靭帯」の理論やスケールフリー・ネットワークの知見を元に紹介している。

本書で紹介しているいくつかの人的ネットワークの研究成果はおもしろい。 組織内で評価される人のネットワークの状況とか、実名で紹介されている人工知能研究者のネットワークの話とか。

しかし、研究成果から、教訓を導き出すところは、それって(因果関係などが)本当なの?とか、それって実際に可能なの?というものになっていて、なかなか悩ましい。 たぶん、人脈が作れない人には、作れない理由があるのだろう、才能とか、運とか、キャラクターとか、嗜好とか。 それで、それはネットワーク全体が見えるかどうかということとは、ちょっと性質が異なることなんじゃないかという気がする。

それから、ネットワークの分析は、現在、組織がどうなっているのかを分析するのにはおもしろい方法だと思った。 だけど、そこから、組織の改善までへの道のりは、現状ではまだ難しいような気が。

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2005.04.01

レフトビハインド

ティム・ラヘイ、ジェリー・ジェンキンズ著、上野五男訳、『レフトビハインド』、いのちのことば社、2002年を読む。

本書は、元牧師のティム・ラヘイと作家のジェリー・ジェンキンズによる、現代に聖書に書かれたハルマゲドンが起こったらという設定で書かれた小説。 現在、アメリカでは13巻まで出ていて、継続中。 映像化までされている。 邦訳は、5巻目まで出ている。

お話は、旅客機のパイロットのレイフォード・スティールとその娘クローイ、そしてグローバル・ウィークリー誌の若い記者で何度も有名な賞をもらっているバック・ウィリアムズを中心に進む。 ある日、レイフォードが操縦するジェットでバックが移動中に、地球上から、大量に人間が消失してしまう事件が発生し、大混乱になる。

これ、実は、携挙(けいきょ: rapture)が起こったという話。 携挙というのは、黙示録に書かれた戦いがはじまるのに先駆けて、信心深いクリスチャンが、天国に挙げられるというもの。 それで、天国に挙げられないで、残された人々(レフトビハインド)を描いたのが、このシリーズだ。

人々は一体何が起こったのかわからず、新兵器や宇宙人の侵略などの説も出る。 レイフォードは、妻と一人の子どもを失い、途方に暮れる。 しかし、信仰に目覚め、教会の主要メンバーになり、この困難な時代に立ち向かおうとする。 一方、バックの方は、取材の中で、混乱の隙間をぬって、反キリストによる世界統一政府の樹立の陰謀に遭遇するというもの。

参考: いのちのことば社のレフトビハインド・シリーズ紹介のFlash

クリスチャンなら、終末のときはいつ来るかわからない、それは今この瞬間かもしれない、それに備えておきなさいという話を聞いたことがあるかもしれない。 それが、現代に、実際に起こって、信心深くない自分が取り残されたらこうなりますという小説で、なかなか強烈。

展開はかなり大味だが、一方で、あんまり信心深くなかったクリスチャンの気持ちをリアルに書き、その人たちが回心するプロセスがていねいに書かれている。 なにしろ、あんまり信心深いない状態の言動の方が共感を覚えるくらいだ。 むしろ、回心してからの方が、変なものにはまってしまった人に見えたりもする。

たとえば、携挙されたレイフォードの妻は、新しい教会に通うようになって、熱に浮かされたように信仰にいれこむようになる。 それについていけないものを感じたレイフォードは、他の女性に心ひかれてしまっているというのが、ストーリーの出だしなのだ。

それはともかく、既に、この巻だけでも500ページ以上もあるけれど、これがあと最低でも12巻はあるってことなんでしょうか。 うーん。

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