ピアノの森
一色まこと著、『ピアノの森』が、現在発売中の週刊モーニングで連載が再開された。
『ピアノの森』は、「アッパーズ」誌上で連載されていたが、2年程前に連載が中断。 その後、「アッパーズ」がなくなってしまった。
ストーリーは、ピアノをめぐる2人の少年を中心に展開する。 一人は、偉大なピアニストの父を持ち、譜面通りに完璧に演奏する雨宮修平。 もう一人は、裏の社会の人々が暮らす「森の端」に育ち、定まった譜面を自由に離れ、聴くものの心をつかむ演奏をする一ノ瀬海。 この対照的な2人は、お互いに影響を与えあう。 そして、この2人は全国ピアノコンクールの予選に出場し、雨宮修平が優勝するが、一ノ瀬海の演奏はその後長く波紋を投げかけ続けるというもの。
ピアノコンクールでの勝負の話が、一応、ストーリーの頂点だった。 残念ながら、時が流れた後日談は、話が錯綜してしまっていた。
今回、復活した連載を見たが、充電期間は十分で、今後の展開が楽しみな感じなっていた。 そもそも演奏とは何なのか、形にがっちりはまったものなのかというのが、この作品のテーマ。 雨宮修平や一ノ瀬海という天才ではなく、海の演奏に感銘を受けたものの、普通の少女である丸山誉子にスポットライトが再び当たる。
なお、途中でとまっていた単行本も7月22日に10巻が予定されている。 また、現在、新装版が1〜3巻まで出ているが、新装版1〜9巻のカバーだけ300円程度で送ってもらえるキャンペーンも7月30日まで実施されている。
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