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2005.04.19

天啓のゆくえ

弓山達也著、『天啓のゆくえ -- 宗教が分派するとき』、日本地域社会研究所、2005年を読む。

本書は、博士論文をもとにしたもので、天理教からどのような教団がどのように分派したのかを論考したもの。

教祖たちの存命中に起きた教団内部の霊能者による分派騒動。 教祖の中山みきが亡くなった後、教団は発展するが、取り締まりにより減速。 そして、教祖が生前に述べた自分は「105歳定命(大正5年に対応)」であるという話に重きをおき、新たに天啓を取り継ぐものが現れるという期待が満ちた大正初期に、起こった分派。 昭和初期の終末論というか世の中に大きな変化が発生するというビジョンを持った分派の誕生。 ただし、これも戦後になると、個人的な救済に重きがおかれていくケースが多い。 そして近年ニューエイジ的な傾向を強めている伊藤青年こと大徳寺昭輝の話へと至る。 話としては、霊能力を発現させたもの、教団に対して自らの正統性を主張したもの、予言の成就を主張したものが、分派しているという感じ。

分派しつつも、天理教の教祖の中山みきに対する何らかの求心力をないがしろにしていない場合が多いというのがおもしろかった。 天理教に関する本ではあるが、今までは大本教が何故、多数の人を引きつけたのかが理解できなかったが、本書を読んだことで、なんとなく以前よりはわかってきたような気がする。 あと、個人的には、天理中学校の校長も勤めた廣池千九郎のモラロジー研究所や麗澤大学などの廣池学園の話とかも読みたかったかも。

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