キリスト教は邪教です!
F.W.ニーチェ著、適菜収訳、『キリスト教は邪教です! -- 現代語訳『アンチクリスト』』、講談社+α新書、2005年を読む。
本書は、ニーチェが精神を病む前年に書いた『アンチクリスト』を、口語調で書き直したもの。 読みやすくて、2、3時間もあれば読めてしまうので、興味があったらおすすめ。
本書の主張は、「それは妥当なのか?」という部分もなきにしもあらずなのだが、とにかくニーチェがメチャクチャにキリスト教をけなしているのが痛快。 大まかに言えば、人間は高みを目指すべきなのに、テキトーな奇跡物語や非論理的なものをとにかく信じさせているキリスト教がそれを邪魔しているという主張が行われている。 文中では、キリスト教や、それに共鳴した思想家たちをガシガシけなしまくる。 あと、けっこう、ユダヤ教もけなしていて、これが後にナチスに利用されたりもするわけだが。
何にせよ、強烈な本であったことは間違いない。
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コメント
『キリスト教は邪教です!』の評価ありがとうございます。
このたび、ニーチェの哲学の核心を小説にした『いたこニーチェ』を刊行しました!
主人公・吉田武昭は、いつもモヤモヤ、人生含み損を抱えるサラリーマン。
そんな武昭の目の前に、ある日突然、大哲学者ニーチェが高校時代の
同級生・三木の身体を借りて降臨する。
「今の歪んだ世界を正すため、お前を殺す!」と息巻くニーチェ先生。
よくよく聞けば、武昭は、世界に未曾有の危機をもたらしている元凶、
プラトン、パウロ、カントといった哲人の末裔らしい。
ニーチェ曰く「このバカどもが 間違ったキリスト教の世界観を広めて
しまったために、現代がメチャクチャになりかけている。
よってお前の代で、この負の連鎖を断ち切るっ!」
かくして武昭は世界を救うために「改心」すべく、ニーチェ先生にありがたい
プライベートレッスンを授かるわけで……。
ニーチェがわかって面白い、新感覚哲学小説。
*ニーチェの『善悪の彼岸』の内容が、笑いながら短時間で頭に入るという寸法です。
(詳細はこちらまで)http://www.geocities.jp/tekina777/
(ご購入はこちらまで)http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAX76501/
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4870319047?ie=UTF8&tag=hasamitogi-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4870319047
イラストは、テレビ朝日で絶賛放映中!
『ねぎぼうずのあさたろう』の飯野和好氏。
エディターは、現在170万部突破『夢をかなえるゾウ』の畑北斗氏です。
なにとぞ、よろしくお願いいたします!
投稿: tekina | 2009.02.21 10:58