新世紀オタク清談 電波男
「創」2005年6月号を読む。
「STUDIO VOICE」の6月号でも「最終コミックリスト200」という、マンガの特集をしているけれど、今回の「創」も「徹底検証! 日本マンガはどこへ行く」という特集が組まれている。 かわぐちかいじや荒川弘のインタビューのほか、『NANA』や『ドラえもん』に関する記事もある。
とは言え、個人的には、どっちかというと目を引いたのは、和光大学と松本智津夫の三女の裁判の話と、唐沢俊一と岡田斗司夫の「新世紀オタク清談」。 「新世紀オタク清談」の今回のネタは、以前取り上げた本田透著、『電波男』、太田出版、2005年。
『電波男』は、「恋愛」←→「オタク」という、一部の人にとってはどちらも捨てがたく、現実的には対立しやすい構造をテーマにした本だった。 そして、ギリギリの境界線を踏み越えて、敢えて「オタク」万歳と叫んでみた本だった。
これは、「恋愛」と「オタク」の両方に大きな価値を認めているからこそ、成立している議論なわけで、この「新世紀オタク清談」では、その現実的には微妙な部分をザクザクと音をたてていじってみせている。 特に最後の部分で、ヨン様現象とオタクを対比しているところのインパクトが強烈。
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