スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 初回限定スペシャル・プライス版」、ジェネオン・エンタテイメント、2005年を観る。 評判がアレだったので、特典映像のディスクがついているプレミアム・エディションではない方を購入した。
「スカイキャプテン」は、2004年の秋に日本でも公開された映画。 ストーリーは、1939年に連続科学者失踪事件の発生する中、ニューヨークに巨大飛行ロボットの大群が来襲。 新聞記者のポリーと、その元(?)恋人スカイキャプテンが事件に立ち向かうというもの。
予告編などを観ると、レトロSFアドベンチャー感動巨編のように思えるが、実際にはそんなことはない。 そういうものを期待して、この映画を観た人は、きっと怒っただろうと思う。 この作品は、パルプ・フィクションの世界をCGを駆使して映像化。 豪華なキャストを配しながら、そういうものを全部活かさないで、すべりまくったラブコメをやっている。
巨大な飛行ロボット、オーニソプター、触手ニュルニュルのロボット、謎の女性、これらは非常にかっこいい。 何でできているのか謎な強度をほこるP-40戦闘機、飛行船、飛行要塞もすごくかっこいい。 カットだけみれば、かっこいい映像が繰り出される。 さらに、荒唐無稽なストーリー、薄っぺらいコテコテな登場人物も、パルプ・フィクションを思わせる。 でも、それが組み合わされた作品は、笑えないラブコメ・・・。
これらの素材を組み合わせれば、感動巨編だって、できた可能性がある。 いや、予告編がまさにそんな感じなんだけど・・・。 もしも、あえてこんな展開にしているのだったら、すごすぎる。 なにしろ、主役(?)のスカイキャプテンが、張り子の虎に見えるくらいなのだ。 普通の映画を期待する人向けではないと思った。
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