一休伝 上巻
水上勉原案、佐々木守脚色、小島剛夕画、『一休伝 上巻』、ホーム社漫画文庫、2005年を読む。
本書は、1989〜1990年に上中下3巻が、平凡社から超豪華メンバーによる描きおろしという形で発行されたものを、文庫化したもの。 上巻では、誕生、南北朝の争い、頓智の逸話、僧の堕落と男色、師・謙翁との出会いなどが描かれる。
内容としては、坂口尚の『あっかんべェ一休』に近いものがある。 本書の方が劇画度は高く、また一通り全部描こうという気概が感じられる。
坂口尚の作品では、特に悟りを開く描写や、それでも逃れることの叶わぬ業に関する描写が秀逸だったが、本書ではそれは中・下巻に相当する。 それらは9月に発売予定とのことで、期待。
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