カーニヴァル化する社会
鈴木謙介著、『カーニヴァル化する社会』、講談社現代新書、2005年を読む。
本書はMIYADAI.comの管理人や『暴走するインターネット』(この本の著者の写真と本書の写真は同じ人なのかというくらい違う)で有名な鈴木謙介の最新刊。
本書で扱われている話題は、フリーターやニートの構造、データベース・システムと自己の相互作用、ケータイやSNSに見る繋がりへの志向、祭(まつり)的なるものの流行など。
特に、神聖なる「やりたいこと」は見つからなかったり、あっても到達困難だったりする現実と、それでも就職の際には自己アピールとして「やりたいこと」を提示するように迫られるという、引き裂かれる状況があるという分析には納得した。 それ以上の内容に関しては、あまり説得力を感じなかった。
他人に迷惑をかけなければ何をしてもよかったり、何でも挑戦できたりしても、結局、実際にはそんな大したことはできなかったりする現実で、どうするかというところの困難さを感じた。
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