8マン インフィニティ 1、2
七月鏡一原作、鷹氏隆之漫画、平井和正、桑田二郎ROOTS、永田太メカニカルデザイン、『8マン インフィニティ (1)、(2)』、講談社 マガジンZKC、2005年を読む。
本書は、平井和正と桑田二郎の『8マン』の続編。 しかも、前作の登場人物で8マンの正体を知っていた田中課長はともかくとして、超犬リープとか、林石隆とか、他の作品のキャラクターもバンバン出てくる。
舞台は、『8マン』のお話から、X年後の東京。 ジェネシスという組織で、マシナリーというサイボーグや単なるロボットを超えた超兵器が作られた。 その中でも特に優れた9体のうちの1体である8thを奪って、アンナ・ヴァレリーという少女(型のマシナリー)が東京にやってくる。 8thの争奪戦が起こり、その場に居合わせた少年・東光一(ひがしこういち)はアンナを救おうとして、命を落とすが、精神情報を8thに移されて復活する。 8thは、以前の8マン・東八郎(あずまはちろう)の情報を宿していて、戦いの中で、徐々にその力を発現していくが・・・というストーリー。 これは、前作の『8マン』と大枠ではかなり似た設定になっている。
前作の『8マン』は、40年以上前の作品だが、設定やストーリー、絵、テーマなどが、非常に先進的だった。 今読んでもおもしろい。 そして、いろいろな形でリメイクが行われてきたが、なかなかオリジナルを超えることは難しかった。 今回の作品は、現代的な絵とストーリーと設定になっていて、しかもファンの気持ちがわかっている作品になっていて、もしかするとと期待がふくらむ。
敵の最高幹部が「ヴァレリー」と呼ばれていたり、作中で「マシナリー」の著者がH.T.ヴァレリーとなっているのも、『8マン』のファンにとっては、非常に意味深だ。
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