アニメがお仕事! 3
石田敦子著、『アニメがお仕事! 3』、少年画報社 YKコミックス、2005年を読む。
これは、以前、1巻を紹介した、新人アニメーターを描いた作品。 せっかくアニメーターになったものの、自分の画力に自信がもてないイチ乃。 弟の二太は、原画マンになりたくて、フリーの仕事をはじめたが、挫折して、女性のところに逃避して引きこもる日々。 アニメスタジオは、社内のいざこざや、社長が金を持って逃げたりしたため、崩壊寸前。 ・・・と、すごい修羅場を描いている。
アニメの制作現場は、金も時間もない極限状態なので、ほんのちょっとしたことが、非常に大きな影響を及ぼす。 そんな極限状態だからこそ、アニメをやりたいという、非常にプリミティブな気持ちなしには、やっていけない。 しかし、それだけではなく、作画能力や、現実的な処世のスキルも非常に重要だ。 また、そんな状態だからこそ、人間のみにくさと直面したり、行き違いが起こり、しかもそれが大きく響く。
あまりに生々しく、ハードな世界の描写に、読んでしばらく、ぼーっとしてしまった。
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