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2005.08.10

神秘家列伝 其ノ四

水木しげる著、『神秘家列伝 其ノ四』、角川ソフィア文庫、2005年を読む。

本書は、「怪」に連載されている「神秘家列伝」の単行本。 4巻目には、仙台四郎、寅吉、安鶴、柳田国男、泉鏡花が収録されている。 このシリーズは、水木しげるが興味を持った人物を、エピソードを中心に紹介するというもの。 基本的には、史実+伝説を紹介しているが、水木しげるらしいアレンジが入っているので、必ずしも実像に近いわけではない。 本書では、仙台四郎がいい味を出していたと思う。

なお、1〜3巻目は、角川書店のKwai Booksのシリーズで出ていた単行本を文庫化したものだったが、4巻からは文庫のみとなったようだ。 ただし、文庫版で3巻の最後に収録されている平田篤胤の回には注意が必要。 これはKwai Books版の3巻には収録されていないのだ。 ちなみに、連載では泉鏡花の次に掲載されたもので、順番から言えば4巻の終わりか5巻の最初に収録されると普通なら考えるところ。 要するにKwai Books版で1〜3巻、4巻以降は文庫版で読もうと考えていたりすると、平田篤胤の回を読みそこねるというわけで、要注意。

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